夫婦でありながらお互いに愛情がなく、関心も持たないまま生活を続けるのが仮面夫婦。
「愛がないなら離婚すればいいのに」と思いますが、別れない理由はどこにあるのでしょうか。
仮面夫婦を続けている夫側に意見を訊いてみると、「まともじゃなくても自分に都合の良い関係」と思っていることがわかりました。
夫の本音と離婚しない理由について、ご紹介します。
別れないのは「今のほうがラク」だから
40代で結婚生活は10年以上、子どもはいないというある男性に「愛情がないのに、どうして離婚しないの?」と訊いてみると、
「今のほうがラクだから」という答えが返ってきました。
「どんなところが楽なの?」と続けて質問すると、
「(妻に)関わらないで済むぶん、自由がある」
との答え。
自由でありたいなら独身のほうが良いのでは、と思うのですが、男性があえて仮面夫婦を続けることの本音は別のところにありました。
【仮面夫婦を続ける本音】結婚していても自由に過ごしたい
「妻や子どもがいると、残業は困るだとか家族サービスだとか、どうしても気を使うことが多くなる。
うちは子どもがいないから、妻だけなら放っておいてもお互い自分のことはできるし、あっちも好きなように過ごしているから不満はない。
離婚したら家事なんかも自分でやらないといけなくなるし、今は妻が最低限のことはしてくれるから。
俺は好きに仕事して好きに休んで、そんな暮らしで満足しているよ」
男性は淡々と語っていましたが、「自由」であることが仮面夫婦を続ける本音。
妻に気を使いながらの生活は窮屈だし、文句や愚痴は聞きたくない。家に帰ったら自分だけの時間を楽しみたい。
ひとりの時間が欲しいなら独身のほうが良いのでは、と思いますが、そこは「独身だと身の回りのことを自分でしなくてはならないから」、今のままがいいそう。
掃除や洗濯などの煩わしい家事はしたくないけれど、結婚している今は妻がやってくれる。ほとんど家にはいないので自分が汚すこともないし、妻の負担にもなっていない。
同じ「自由」でも、独身と既婚では得るために犠牲にするものが違う。これが男性の意見です。
生活費は毎月のお給料から必要な分を妻に渡し、残りはどう使おうと咎められることもありません。
奥さんも働いているので収入があり、どんなことに使おうが家計に影響しなければ口出しはしません。今までお金のことで揉めたことはないそうです。
夫婦の枠を利用して手にしている自由を手放したくないのが、仮面夫婦を続ける本音なのですね。
それでは、離婚しない理由にはどんなものがあるのでしょうか。