河合塾は、2026年度大学入試の結果総括、来春入学に向けた2027年度入試の展望をまとめ、教育関係者のための情報サイト『Kei-Net Plus』にて詳細レポートを公開しました。2026年度一般選抜は、新課程2年目となる共通テストの平均点ダウンもあり、国公立大で中期・後期日程志願者が減少しました。医学科では倍率が10年前から右肩下がりの傾向が続いています。本リリースでは、これら一般選抜入試結果の分析と、2027年度入試の主なトピックについて、要点をご紹介します。

■2026年度一般選抜入試結果:共通テスト難化の影響と志願動向
2026年度の18歳人口は前年並み(約110.3万人)でしたが、共通テストの難化が受験生の出願行動を左右しました。志願系統は法学部や経済学部といった社会科学系が人気で、薬学部や看護学部といった医療系の人気が伸び悩みました。

●国公立大:前期日程の志願者数は前年比100%と横ばいでしたが、共通テストで得点が伸び悩んだ層が、倍率の高い 中期・後期日程の出願を控える傾向が見られました。

●私立大:延べ志願者数は前年比110%と大幅に増加しました(図表1)。併願校数を増やしてリスクを分散する動きが強まった一方、年内入試の拡大や収容定員の管理など大学の合格者絞り込みにより、倍率が上昇、激しい競争になりました。

<図表1>私立大 一般選抜の入試結果(志願者増にもかかわらず合格者を絞り込む大学グループが目立った)



■医学科:国公立大の志願者減少・倍率低下傾向続く
近年人気の落ち着いている医学部医学科は、今春も志願者が集まりにくい状況が続いています。

●倍率の低下:国公立大前期の倍率は2017年度の4.8倍から今春は4.0倍まで低下しており、10年間の推移を見ても右肩下がりの傾向となっています(図表2)。

●背景:医学科人気の落ち着きに加え、共通テストの難化によって受験生が慎重になったことが影響しています。私立大医学科でも志願者増は前年比104%にとどまり、私立大全体(110%)と比べれば、控えめな増加幅となりました。

<図表2>国公立大医学科 一般選抜の志願者・倍率(志願者÷合格者)の推移



■2027年度の展望:進む「理工系シフト」と新たな教育プログラムの登場
来春入試の主なトピックを挙げました。

●2040年を見据えた理系拡大:文部科学省は2040年までに大学定員のおよそ半分を理工農・デジタル・保健系とする目標を掲げています。これを受け、2027年度も情報系やサステナブル、半導体関連など、トレンドワードを冠した新学部・学環の設置が相次ぎます。

● 注目される新学部・新プログラム:東京大(UTokyo College of Design)や東北大(ゲートウェイカレッジ)など、既存の枠組みにとらわれない新しい学部・教育プログラムが登場します。

●入試ルールの変更:公募制の総合型・学校推薦型選抜において、2027年度から「面接の実施」が必須化されます。上記を含めて、地区別・学部系統別・大学グループ別の状況など詳しい内容は、教育関係者のための情報サイト「Kei-Net Plus」にて無料でご覧いただけます。

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