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間もなくやってくるお花見の季節。そして、お花見と言えば外せないのがおいしいお酒ですよね! 

そんなお花見シーズンにあわせ、このほど「ぴあ日本酒フェスティバル2015 酒春祭」の開催が決定しました。今回初めて日本酒イベントに参加しようと考えている人のために、NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)公認の利き酒師が、楽しみ方のコツを伝授します!


皆さん、試飲会ってご存知でしょうか? 

主に飲食店や酒屋さんに向けて行われるお酒の飲み比べ会のことで、参加した人々はここでの評価をもとに実際にお店に置くお酒を決めたりする、いわばお酒のプレゼン大会みたいなもの。

本来は関係者のみで行われるビジネスライクな会でしたが、近年は一般のお客さん向けにも開催されるようになりました。昨今特に人気なのが、日本酒の試飲会。日本各地の蔵元が参加し、さまざまな種類のお酒を一度に楽しめる(しかも好きなだけ!)のが、何よりの魅力です。

 

日本酒の種類を知ろう!

日本酒には製法などによっていくつか種類があります。それが「純米」や「大吟醸」といった名称。ラベルに必ず書いてあるアレです。

原料やお米の削り具合(精米歩合)などによって9種類に分けられるのですが、今回はこういった試飲イベントに登場することの多いものをピックアップしてみました。

・吟醸……お米を4割削って造られており、低温でじっくり発酵させたもの。華やかな香りが特徴でスッキリ飲みやすい。「大吟醸」となるとお米を5割以上削っています。つまりは、お米のいい部分だけを使ったお酒ということ。

・純米酒……お米と米こうじだけで作られたお酒。お米本来のふくよかな味わいが楽しめる。個人的には蔵元ごとの個性を一番感じられるお酒だと思っています。ちなみに「純米」の記載がないものは米とこうじのほか、醸造アルコールなどを添加しているもの。

・生酒……火入れ(いわゆる殺菌)をしていないため、温度管理が難しくとってもデリケート。よって、数も出回らない貴重なお酒なので、日本酒専門の居酒屋さんでもないと、なかなかお目にかかれません。見つけたらぜひ試してみて。

・原酒……通常、日本酒は水を加えてアルコール度数を調整しています。その水さえ加えていない絞ったばかりのお酒がこちら。普通の日本酒よりアルコール度数は高め(18度くらい)ですが、いまだ発酵中のしゅわしゅわ感を感じられたりと、とにかくフレッシュ! 日本酒好きなら飲んで損はなし!

 

  

とにかくたくさんのお酒を飲むには?

100種類もの日本酒が揃う今回のようなイベントでは、時間の許す限りたくさんのお酒を飲みたい! と思う人が多いはず。でも、勢いであれもこれもと飲みすぎては、酔いが回るの早くなってしまいます。そこで忘れてはならないのは「和らぎ水」。ずばり、チェイサーです。

お酒の合間に飲むことで、酔いのスピードを抑えたり、脱水症状になるのを防いでくれます。二日酔い防止にも効果あり! 会場に着いたらまずお水をゲットしましょう。蔵元さんが実際にお酒造りで使う「仕込み水」を用意してくれている場合もあるので、要チェック!