日本に実在する歓楽街をモデルにした街を舞台とするアクションゲーム「龍が如く」シリーズ。重厚な世界観と高いゲーム性、こだわりぬいたシナリオで、熱狂的なファンを多く抱える本シリーズも、今年でいよいよ10周年を迎える。3月12日には、最新作であるPlayStation4/PlayStation3用ソフト「龍が如く0 誓いの場所」が発売になったばかりだ。
対応機種 : PlayStation®4、PlayStation®3
発売日 : 2015年3月12日
価格 : 8,190円(税別) ※ダウンロード版同額 ©SEGA
そこで今回、シリーズの生みの親として知られる名越稔洋氏と、映画監督の園子温氏を迎えて対談を行った。テーマはずばり、「表現としての暴力とエロス」だ。活躍のフィールドは異なるが、共に暴力やエロスを重要なテーマとして扱ってきたクリエイター同士、どんな話が展開されるのだろうか。
日本を舞台に、大人の男だけで勝負したくなった。
園:名越さんとは初めましてですよね。でもお名前とお顔はいろんなところでお見かけしています。一度見たら忘れられないですから(笑)。
名越:そう言っていただけると嬉しいです。僕は以前から園監督の映画を見させていただいていました。最初に自分の中でグッときたのは「冷たい熱帯魚」ですね。
「なんだこれ!」って衝撃を受けましたね。あの作品をネタにいろんな人と酒を飲みましたよ。色味も綺麗だし、全体的に枯れた感じの絵がよかった。この感覚、なぜか女性にはあまり理解してもらえないんですけどね。
園:たしかに女性は僕の映画はあまり……って人が多いかな。でも、それ言ったら「龍が如く」もどうなんですか?(笑)
名越:(笑)。メインのユーザー層はやっぱり男性ですよね。だけど、近づくなって言うと逆に女の子って近づいてくるんですよ。実際、「龍が如く」は毎回50万本くらい売れますけど、買う人のうち1~2割くらいは女性なんです。
園:そうなんですね。そもそも「龍が如く」ってどういうコンセプトで生まれた作品なんですか?