2:大人になってから親友はつくれないと断言するT子

一方、「大人になってから親友ができるなんてありえない」と断言する女性もいます。
T子さんは2人の子どもを育てるワーキングマザーとして忙しい日々を送っていますが、仕事の人間関係も、ママ友の人間関係も「ソツなく」こなしていると、自身を評価なさっています。

「孤独感はありません。というより、大人になってからの人間関係って全部、社会的な繋がりじゃないですか?
だから、友達っていうよりも、求められている役割としての人間関係だと、割り切っています。

実際問題、ママ友と仲良くしすぎてトラブルになっている人も周りにたくさんいるし、仕事関係者とプライベートの友人になってそのあと決裂しちゃえば、業務にも支障が出てくるでしょう」

確かにT子さんのいうように、一定の距離感を保ってお付き合いをしているときと、距離感が急速に縮まったあとでは、後者のほうが関係が密になる分、トラブルも起きやすいとはいえますが、少々寂しい考え方なのでは、と感じたのは筆者だけでしょうか。

では、学生時代の親友と今でも親しくしているのでしょうか?

「学生時代の友達とも、そんなに頻繁には会えませんね。
今の私は妻の顔、母親の顔、仕事人としての顔がありますから、それを使い分けるだけで精一杯で、正直、あんまり遊ぶ時間もありません。

誰かに悩みを打ち明けたくなるときもありますが、それは別に親友ではなくても、テーマに即した友人に相談することで、救われているので大丈夫です」

 

T子さんは、とにかく大人になってから心を許せる相手に出会ったことはないし、出会ったとしてもホンネを打ち明けるのは嫌だといいます。

少し親しくなると、すぐに仕事の利益に繋げようと下心が見える相手も多く、そんな人だらけだから、自分も一線を引くんだと、おっしゃっていました。

いかがでしょうか。
「親友」という言葉の定義は難しいですが、人間は誰しもが1人では生きられるものではなく、自分のことを理解してくれる友人がいることで、より人生が豊かになるのは間違いありません。

ですが、環境が変わることで友人と疎遠になりやすいのが「現代の女性」であり、大人になってから、自分の置かれている環境ごとに理解しあえる友達を見つけるのは、簡単ではありませんよね。

心を許すもんか、と割り切ることも、いつでも合う人がいれば心を開く心構えでいるのとでは、大人になってからの親友ができるorできないに、大きな差が出てくるのではないかと思うのです。

あなたはどちらの女性に、共感しましたか?