自分の能力を正確に把握すること
――飽きっぽい子どもが、意欲を失わないで学習できる勉強方法はありますか?
山津:自分がどのくらい正解できたのかという正答率をちゃんとチェックすることもポイントのひとつです。その正答率を100%にするために、今度はもう一回間違えた問題だけ取り組めば良いわけですから。
一人で考えていると、煮詰まりそうになることもあると思いますが、「ベネパ」の場合は、思考を助ける形で動画などが入ってきます。まるで先生がいるような感じで、解説を読み上げたりしてくれるので、誰かから指導されているような形で学習することができます。
また、やっていく上で解説がわかりづらいと、理解しないまま進めてしてしまうことがあると思いますが、「ベネパ」では、この解説の部分を重視しています。人間の考える思考の塊ごとに、解説を出していくので、読み飛ばしをなくし、しっかりと理解できます。つまり、個人の思考のスピードに合わせて読み進めていけるので、自分ひとりでも飽きることなく学習していけるわけです。今回は特に、その点にこだわりました。
英語教育とデジタル学習は相性が良い
――山津さんは英語をご担当されているという事ですが、英語学習のコツはなんでしょう?
山津:特に、英語教育は、「べネパ」のようなデジタル学習に向いていると思っています。デジタルであれば、音声と連動できるので、何度も繰り返し学ぶことができる点が強みです。
さらに、英語はある程度、単元ごとに学習するものなので、複数の単元を学んだ後で、それらをまとめて復習すると、より効率良く学べます。だから、日々の学習にプラスして、まとめの教材としても使っていただけると、より効果が上がるのではないかと思っています。
大切にしたい、家族間のコミュニケーション
――自宅学習で、大切にすべき事は何でしょうか?
山津:家での学習については、家族でコミュニケーションをとりながらやっていただけるといいなあと、私は常々思っています。
進研ゼミでもそうですが、小学校、中学校、高校と同じ展開で学習していけるので、ご兄弟でやっていただけると、会話も弾むという声をいただいています。
どの年代でも、同じようなステップで勉強していただけるから「今、どれくらいまでやっているの?」と声を掛け合ったりしながら進めていただけるのが、長く続けられることの秘訣かなと。
勉強は「思い立ったら吉日」!
山津さんインタビューによると、まずは子どもに「勉強したい」という意欲を持たせ、学習目標を立てさせることが大事だということを痛感しました。もちろん、家族間のサポート体制をより整えれば百人力です。勉強は「思い立ったら吉日」。折しも、新しいことにトライしたくなる春なので、この機会に、子どもに今の勉強の仕方を見なおさせ、子どものやる気を喚起してみませんか?