桜咲く4月は、新生活をスタートさせる人が多い季節です。子どもであれば4月から進学したり、学年が上がったりするし、ママとしてもいろんな変化を感じる時季でもあります。
常に子どもには勉強を頑張ってほしいと思っているけど、毎日机に向かわせること自体、一筋縄ではいかないという声も多く聞かれます。
そこで、進研ゼミで知られるベネッセの進研ゼミ商品開発担当の山津さんに“子どものやる気”を引き出す秘訣について、話を聞いてみました。
まずは、子どもが頑張れる「目標」づくりを
――どうしたら、子どもが勉強に対して“やる気”になるのでしょうか?
山津:どんなことでも共通して言えることですが、基本的には、お子さん自体が「もっと知りたい」と思わないと、自分から勉強しようという気にはなりません。だから「何かをわかりたい、何かを頑張りたい」という学習目標を立ててあげることが大事です。目標を作ることによって、自発的に勉強する習慣もつきやすくなると思います。
その目標の立て方は、年代によっても異なります。
小学生であれば、「テストで100点が取りたい」とか、「ほめられたい」とか、そう思った時のタイミングを逃さないことが何よりも大切です。
でも、中学生になると、ある程度宿題などが課せられているし、定期テストに向けて勉強するということで、必然的に机に向かわないといけない状況に置かれます。そこで「ただやらされているからやる」ということになると、いつまで経っても学習する習慣は身につきません。
――どのように声をかければいいのでしょうか?
山津:そういう時は、たとえばお母様との会話のなかで『今日はどうだった?』といった言葉をかけたりして確認してあげることで、お子さん自身が自分の進歩に気づいたりします。そういうやりとりで、お子さんに自信をつけさせることが、とても重要だと思っています。
もちろん、そのためには、お子さんが苦手だと思っている項目をチェックするという作業が必要です。それがわかれば「ここを攻略したい。ここだけはやっていきたい」と思うようになり、勉強への意欲を高めることができます。
自主的に学ぶという習慣を続けさせるノーハウとは?
――子どもが自然に机に向かうようにするのって、なかなか難しいと思うのですが…
山津:塾と違い、個人個人の学習能力に合わせて進めていけるのが通信教育です。
今回、ベネッセが新しくスタートさせた「ベネパ」は、コンビニで教材が手軽に買えるという新サービスですが、小・中・高のお子さま向けの教材ではどうすればひとりで勉強を進めていけるかという仕組みをとことん考えてみました。
飽きっぽいお子さんでも続けられるように、「ベネパ」では学習設計がしっかりとされています。最初に自分の理解度を診断し、講義を受けてその上で再度、演習問題を受けて考えていくという流れになっています。
たとえ一人でやっていても、間違った箇所をちゃんと意識して、次に進めていくことができるので、今までやってできなかった項目が演習でクリアできると、勉強の成果を実感できるわけです。