貴重な植物から抽出されている「アルガンオイル」

このところ「アルガンオイル」という名前を聞くことが増えてきました。元々はヘアケア商品の成分のひとつとして使われていましたが、最近ではスキンケア用オイルとして販売されています。

アルガンオイルはビタミンEをオリーブオイルの2~4倍含んでおり、抗酸化力のあるオレイン酸も入っているため、保湿効果や肌の老化防止も期待できると言われています。しかも価格帯も2,000円以下のものから3,500円程度。1回の使用量もわずかで済むので、使う人が増えてきているようです。

そんな手ごろな価格で手に入るアルガンオイルですが、実は非常に貴重な植物から作られています。アルガンとはモロッコの南西部だけに自生している樹木で、オイルが取れるのはその木がつけた実の種子の中にある「仁」と呼ばれる部分。木には鋭い棘があるため、実をもぎ取ることはできず、自然に落ちるのを待つしかありません。そしてこの実を乾燥させ、種の中にある仁を取りだしてオイルを抽出します。

オイルの抽出はより良質なものを採るため機械化されているそうですが、仁を取り出す作業は手作業でなければできません。アルガンの種は硬いため、非常に大変な仕事。そうした手間をかけて搾油されたアルガンオイルは「モロッコの黄金」とも呼ばれ、地元の人々には古くから薬や食物として重宝されてきたということです。
 

全身に使える、優れもののスキンケア商品

さて、スキンケア用アルガンオイルの使い方ですが、多くは全身に使うことができ、顔の場合には化粧水の前、つまり洗顔後すぐに塗布します。すると化粧水の肌馴染みが良くなり、たっぷり水分補給ができます。その後、乳液やクリームなどで保湿。こうして使い続けていくと、肌のターンオーバーが整い、潤いを維持できるようになるということです。

ボディの場合も乾燥が気になる部分に、また、髪の毛にもトリートメントとして使えます。ただし、商品によって使い方が異なる場合もあるので、必ず使用方法を確認してください。