4 言動や人格を否定する

「恋人に『ときどき愚痴を聞いてもらいたい』と思うのは普通の感情だと思います。もちろんダラダラと話すんじゃなくて、相手の負担にならないよう、手短に話すのが前提ですけど。でも、当時付き合っていた彼女は『愚痴を言うなんて女々しい』『男ならグチグチ言うのやめなよ?』『あなたが悪いからだよ!』と、こちらの言い分をほとんど聞かずに全否定するんです。恋人は癒やし、癒される関係性だと思っていたので、打ちのめされた気持ちになりましたね」(34歳/営業)

家族と同じくらい身近な存在だと思っていた恋人から、普段の言動や人格を否定されるような言葉を浴びせられると、ショックを感じない人はいないはず。否定するときは慎重に言葉を選びたいもの。

「彼に“怒っていること”を伝えたい」と思ってした何気ないことが、モラハラ言動として受け取られ、相手の心を深く傷つけている可能性もあります。思い当たることが少しでもある場合は、ご自身の言動を改めて見直してくださいね。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。