美肌の湯としても有名な佐賀県の嬉野温泉で昔から食べられてきた名物は、とろとろの湯どうふ。美肌効果のお湯で作る湯どうふは、そんじょそこらの湯どうふとは違うのだとか。

そんな嬉野温泉の湯どうふが足湯や神社まで引き連れて、東京に出張中と聞きつけて行ってみました。果たしてどんなお味なのでしょう?

フォトギャラリー画像からも伝わるとろとろ感!湯どうふフォトギャラリー

浴衣に湯桶で温泉気分

オフィス街に突如出現した巨大なピンク色ののれん。くぐればそこは温泉街……、かと思ったらお豆腐屋さんがずらり。

東京・品川シーズンテラスで開催された、佐賀県・嬉野温泉直送の「湯めぐり」ならぬ「湯どうふめぐり」を楽しむイベント『嬉野温泉 presents とろとろ温泉湯どうふガーデン』です。

前売り券はなんと木製の湯桶。こちらと特製手ぬぐいが自宅に届くとのこと。(当日引き換えも可)

入場ゲート前では浴衣のレンタルもありました。湯桶に手ぬぐい、浴衣と来れば、外湯めぐりの帰りに温泉街をぞろぞろ散歩するような気分です。

シンプルなのに個性的な湯どうふ

のれんの入場ゲートをくぐると湯どうふの屋台が並んでいます。

店先の木枠の桶で温めてある豆腐から豆腐の成分が染み出して、お湯がじんわり白く濁っているのを眺めるだけでも、湯どうふのやさしい温かさが恋しくなってきます。

お店は5軒で、豆腐屋さん、温泉宿、お茶屋さん、社会福祉法人と業種はさまざま。基本フォーマットは豆腐にごまだれ、薬味はねぎ、しょうが、かつお節とほぼ同じですが、それでも個性がはっきり出てくるのが不思議。

固めの豆腐にぴりっと辛いたれという硬派な湯豆腐もあれば、ゆるゆるに溶けた柔らかい豆腐に甘めのたれというスイーツ風も。するっとお腹に入ってくるので、意外とハシゴができてしまいます。

また特製湯桶に湯どうふのお皿がぴったりはまるので持ち歩きにも便利。湯桶で湯どうふを食べているような不思議な感覚も。

この日は週末の昼間とあって、家族、カップルが多かったですが、平日の夜は仕事帰りのサラリーマンが湯どうふを肴に地酒で一杯、という光景も見られたようです。佐賀の地酒や特産品の販売もあり、自宅でも地元の美味しいものが味わえます。