このいきものの名前、分かりますか?

『水族館ぴあ』読者アンケートで、好きな水族館の生物と、その理由を調査。
水族館で見ることができる“マイ・ベスト”な生きものをランキングし、その生態も詳しくガイド! 意外な魅力を発見すれば、水族館の楽しさも倍増すること間違いなし。

フォトギャラリー水族館の人気いきもの図鑑! 全28種が集合
  • ・ネコ目鰭脚亜目セイウチ科《セイウチ》ベーリング海、北極海<br/> [解説] 長い牙のように発達した犬歯を持つ。オスメスいずれも牙を持ち、オスは牙が長く太いほうが優位となるらしい。オスでは体長3.6m、体重1800kgと巨大なサイズになる。脂肪がたっぷり詰まった巨躯は、尾に向かうに従い細くなる。口元に生やしたヒゲをセンサー代わりに使い、海底の餌を探知する。求愛の際、オスは教会の鐘のような音を発してメスをひきつけるという。 写真提供:横浜・八景島シーパラダイス
  • ・食肉目鰭脚亜目アザラシ科《ワモンアザラシ》北極海から北太平洋、北大西洋など北極圏<br/> [解説] アザラシの仲間では一番小さく、オスは体長約1.2~1.5mで、メスはやや小形。灰色や茶色の背中に、明るい灰色に縁取られた灰褐色や黒い輪のような模様があるのが名前の由来。前足ヒレのツメで氷に穴を開ける事ができるため、メスは氷の上に降り積もった雪に穴を掘り、その中で子供を産み育てる。部屋へは氷に開けた穴から出入りする。 写真提供:海遊館
  • ・食肉目鰭脚亜目アザラシ科《アゴヒゲアザラシ》オホーツク海、ベーリング海、北極海、 北大西洋西部、ハドソン湾<br/> [解説] 体長は2~2.6mと大型で全身が褐色。頭部には黒く大きな目がある。長いひげが特徴。海底にすむ魚やエビ・カニなどの無脊椎動物を食べるのだが、その際長く硬いひげを利用して餌を見つけたり、吸い上げたりする。地上で這うように移動し、ヒレはあまり役立たないという。反面、水中では推進力を生み、高速かつ機敏に動ける。 写真提供:オホーツクとっかりセンター※写真のアゴヒゲアザラシは現在展示なし
  • ・食肉目鰭脚亜目アザラシ科《ゴマフアザラシ》ベーリング海、オホーツク海<br/> [解説] オスは体長約1.6m、体重約100kgで、名前の通り灰色の身体にゴマのような黒い斑点がある。流氷上で出産し、産まれたばかりの子供は保護色の白色が薄いクリーム色の毛で覆われている。3~4週間の授乳期間が過ぎると毛は生え替わり、親と同じになる。ゴマフアザラシのお乳は脂肪分45%と濃厚で、急速に脂肪を蓄え寒さに耐えうる体がつくられる。 写真提供:横浜・八景島シーパラダイス
  • ・ウナギ目アナゴ亜目アナゴ科《チンアナゴ》高知県、琉球列島、インド洋、西太平洋の熱帯域<br/> [解説] 全長は30~40cmほど。灰白色の身体に黒班模様がある。日本古来の犬種「狆(チン)」に似た容姿から、この名で呼ばれるようになった。また、庭に顔を出した植物に似た姿から、英名「ガーデンイール」としても知られている。暖かな海に生息し、日本では高知から琉球列島にかけて分布。流れの強いサンゴ礁の砂底に営巣し、穴から身体を出して潮の流れに運ばれたプランクトンを捕食する。 写真提供:環境水族館 アクアマリンふくしま

第10位:エイ

−−水中を優雅に舞う大きなヒレが特徴

軟骨魚類の一種で、エイ目の軟骨魚の総称をエイという。上下に扁平な体と、ムチのような細長い尾をもつ。発達したヒレを器用に動かして水中を颯爽と泳ぐ姿に、水槽の前の来館者の目は釘付けに。

・エイ目イトマキエイ科《イトマキエイ》太平洋中西部~インド洋の温暖な地域
・トビエイ目トビエイ科《ナンヨウマンタ》世界中の温帯・熱帯海域 など

第7位(同数):マンボウ

−−元祖癒し系! のほほんとしたルックスが人気

のんびりとぼけた表情でゆったりと泳ぐ、長年人気のマンボウ。つぶらな瞳とスローな泳ぎが特徴で、見ているだけで癒されるというファンも多い。生体にはまだ謎が多く、詳しい調査が待たれているという。

写真提供:横浜・八景島シーパラダイス

・フグ目マンボウ科《マンボウ》世界中の温帯・熱帯海域

第7位(同数):セイウチ

−−サービス精神満点のおとぼけキャラ

恵まれた体格を持った肉食海獣は、ユーモラスなポーズも大得意。ショーではそのサービス精神を生かして主役を務めることもあり、愛嬌ある顔立ちで観客からは笑いや拍手が絶えない。

写真提供:横浜・八景島シーパラダイス

・ネコ目鰭脚亜目セイウチ科《セイウチ》ベーリング海、北極海