皆さんは自分の人生を振り返って「あぁ、あの時が転機になったなあ」と感じる年齢はありますか? まだ、経験されていないでしょうか?
今回は酒井順子さんの『この年齢だった!』(集英社)という本を参考に、1000年前の人物から、現代の有名人まで、“成し遂げた女性”4人の人生を、転機の年齢をキーワードにひもといていきたいと思います。いつの間にか逆境をもバネにする、女性たちの並々ならぬパワーにきっと励まされるはず! それでは早速見ていきたいと思います。
レディー・ガガ・11歳 ~お嬢様学校が転機に?~
まずご紹介したいのは、アメリカ出身のアーティストで、過激なファッションとパフォーマンスが印象的で、存在そのものがアートとして注目を浴びる女性「レディー・ガガ」。
2008年にデビューアルバム『ザ・フェイム』をリリースし、2011年に発表したアルバム『ボーン・ディス・ウェイ』は全世界で800万枚以上を売り上げました。
そんな彼女の転機は、まだ11歳の時に訪れたそう。裕福な家庭で育ったガガは、11歳の時にニューヨークの名門女子校であるお嬢様学校、セイクリッド・ハートに入学します。とんでもないお嬢様学校の出身というと、静かで礼儀正しい女性を想像するかもしれませんが、彼女たちの中には時として、超お嬢様であるがゆえに常軌を逸した弾け方をする人がいて、ガガもまたそのひとりなのでは? と言われています。
地位もお金も名声も、という家庭に育つと、確固たる後ろ盾があるが故に、人は得てして堂々とします。また、異性の視線を気にしない! というのも女子校出身者の特徴なので、レディー・ガガの潔い露出っぷりからも、女子校感の片鱗が見えるかもしれません。
14歳から両親に連れられてクラブでパフォーマンスを開始し、後にストリップで働き生計を立てた経験を持つ彼女は、衣装やパフォーマンスだけ見ていると、過激でとっつきにくそうな印象を持ちますが、話しているところを見ると、実にお嬢様らしく、チャリティや社会活動にも積極的で、徹底的に平等な視線を持っています。
歌っているのは、非常にポップな曲ですが、衣装やパフォーマンスは前衛的で、ミュージックビデオも過激! その落差に翻弄されながら、人々は彼女に夢中になるのですが、そんなレディー・ガガの転機が、まだ10代の時に訪れたなんて、ひときわ大きな輝きを放つスターはやはり違うなあ……と、呆然としてしまいました!