ママのおこづかい、はっきりさせてますか? 共働きの場合も専業主婦の場合もちゃんと決めていない場合が少なくないようです。ファイナンシャルプランナーの筆者がママのおこづかいの決め方を教えます。おこづかいを決めると貯金ができるようになるかも?

ママ自身のおこづかい、どうしていますか?

今回ちょっと考えてみたいのはママのおこづかいです。主婦のおこづかいについてはあまりよい統計データがないのですが、いくつかのアンケートを見る限り、傾向はあるようです。

博報堂の「子供を持つ既婚女性の就業形態と消費に関する調査結果」によれば、0~9歳の子どもを持つ20~40歳代の既婚女性のおこづかいは、平均1万6478円で、フルタイムで働いている女性は平均2万6725円、パート・アルバイトで働いている場合は平均1万5562円、専業主婦は平均1万4942円だったそうです。

簡単にいえば「専業主婦とパートはあまり差がない」けれど「フルタイムの場合は多い」ということです。

金額はあくまで平均なので、どのような考え方でおこづかいを決めればいいか、ファイナンシャルプランナーの目線から考えてみたいと思います。

共働きママのおこづかい制は「自分の稼ぎ」から出す

フルタイムで働いている、あるいはパート等で働いている共働きママの場合、大原則は「自分の稼ぎからおこづかいをキープする」ということです。

ときどき「私の稼ぎは全部貯金したり子どもの学費に回し、夫の稼ぎから自分のおこづかいをもらっている」という家庭があります。貯金をがっちりするにはいい方法なのですが、ひとつ問題があります。どうしても「おこづかいは夫からもらう」というイメージが残ってしまうことです。

がんばって自分で働いて稼いでるお金があるのですから、自分の稼ぎから自分のおこづかいは捻出するほうがメンタル的にも気持ちよく使えます。パパにも偉そうな顔をさせずにすみます。
(もちろん、貯めるべきお金はパパさんの稼ぎからも負担させることを忘れずに!)

金額については月収の1割くらいにしておくことが無難です。ここも、自分だけルールを決めるのではなく、パパにもおこづかいのルールを決めてもらいましょう。子どもの将来のため、あるいは住宅購入のため貯金をしたければ、夫婦の両方がおこづかいをしっかり決めて、その範囲内でやりくりしなければならないからです。

先ほど1割といいましたが、夫婦の年収の高いほうがおこづかいも多いのは不公平感が出ますので、金額についてはしっかり話し合いましょう。