専業主婦ママのおこづかい制は「自由に使えるお金」
専業主婦ママの場合、稼ぎ手はパパだけになるため、「おこづかいをもらう」という感覚になってしまいます。
また日用品等の買い物も一手に引き受けるため、「はっきりしたおこづかいはゼロ」というママもたくさんいます。家計のための財布があって、そこからなんとなく自分のおこづかいが出ているパターンです。
しかし、これは家計の財布の中からなんとなく自分のためのお金も使っている状態であまりよくありません。なんだか悪い気がしてしまったり、家計が苦しいと自分のおこづかいを諦めてしまうことになるからです。
ぜひ夫婦で話し合って「ママのおこづかい枠」をはっきりさせておきましょう。服代や化粧品は含むのか、美容院の費用は別枠かなど、その使途範囲についても決めておくことが大切です。もちろん使途が広い場合おこづかいは多く必要ですし、狭く決めた場合、必要な予算は別途もらうことになります。
金額があまり多くないとしても、自分がひとりで何かをする自由な予算をもつことは、メンタル的にもすっきりしますし、お金を使う楽しみができます。子育て中の専業主婦の場合、どうしても自分のおこづかいは後回しになりがちですが、自分のためにもおこづかい、考えてみてください。
もちろん、ママのおこづかいを決めるということはパパのおこづかいもはっきりさせる、ということ
共働きのところでも指摘しましたが、ママのおこづかいルールを決めることは、パパのおこづかいルールを決めるということでもあります。これは共働きであっても、専業主婦であってもおんなじです。
パパのおこづかいルールに踏み込むことはちょっと勇気がいります。もしかすると嫌がられるかもしれません(これまた、専業主婦の場合も、共働きの場合もおなじ悩みがあります)。しかし、ここに切り込んでいくことが大切です。
おこづかいルールを決めるためには家計の問題を少しクリアにする必要があります。無理のないおこづかい金額を考えるためには、家計がどれくらいお金がかかる考える必要がありますし、どれくらい貯金できるか考えることにもなるからです(苦しい家計であっても月収の1割くらいは貯金したいところです)。
おこづかいというとムダづかい予算のようなイメージですが、もしかするとおこづかいをハッキリさせることで貯金ができるようになるかもしれません。そうなれば、おこづかいで夫婦が一日言い争ったとしても、それ以上の価値はあります。
お金のことというとつい後回しにしてしまいがちですが、タイミングをみつけて話し合ってみてください。