傷つくひとがいる関係を正当化しようとする悲しさ

「彼の家庭生活と、私との関係は全く関係していないから。傷つく人はいないよ。」
と女子会で堂々と宣言するのはNさん。不倫女子の仲間内では賛同できる意見のようですが、していない女子からすれば、意味不明な発言です。

法律という目線で見ても、家庭がある人と不倫をすることは違法で、決して正しいことではありません。そして、彼の奥さんやお子さんがその事実を知れば、どうなってしまうでしょうか。確実に悲しみますし、子どもにどれくらい影響を与えてしまうかと思うと恐ろしいものです。

自分の恋愛を周囲に認めて欲しいという気持ちは大いにわかりますが、周囲からするとその関係を無理矢理正当化しようとしているように感じてしまいます。その悲しさは、胸のうちに隠していても、自分でも気づかなくても“不倫臭”として出てしまっています。

自分を大切にできていないという自己否定感

「今まで結婚はしたかったけれど、あの人に会えて考え方が変わった。自分の幸せを考えるより、彼の幸せを考えていきたい。」というFさんの話には、親友も「え…???どういう意味?」と困惑してしまいました。その考え方自体は大いに結構。他人の幸せを考えるのは素敵なことです。

でも、それって…?Fさんのこれからの女性としての幸せは、いつも既婚者の彼の家庭のニの次になってしまうことは間違いありません。

結婚しないということは、Fさんは子どもを持つこともできず、結婚式もできず、クリスマスやお正月のイベントごとも大好きな人と一緒に過ごすことができません。
それだけが幸せだとは一概には言えませんが、今まで結婚をしたかった女性にとってはあまりにも酷ではありませんでしょうか。

彼との恋愛を取ろうとするばかりに、自分を否定してしまっている感は否めません。
そのむなしい自己否定感は、不倫臭を放つ立派な要因になってしまいます。

いかがでしたでしょうか。
周りの友人に“不倫臭”を放つ女子はいませんでしょうか。
また、自分がその真っ最中であるならば、要注意です。
不倫女子は、隠していても香り立つ“不倫臭”が出ています。
略奪婚で、不倫から結婚へと結ばれているカップルがいますが、ごくたまにある一部の例です。考え方は色々ですが、自分の幸せのために本来あるべき出会いを逃していないか、また周囲のひとに本当に迷惑をかけていないか、よく考えて恋愛したいものですね。

月の労働時間350時間、音楽プロモーターでワーカホリックだった上にライターを兼業する無謀な87年生まれ。毎日アーティストと飲んだくれ、明け方に帰宅するという生活を5年間続ける。 現在はフリーランスのライター。女性の社会問題・仕事女子の生態・エンタメに従事。