子育て世代にとって住みやすい街とはどんな街だろうか。住みやすい街を知るにあたり参考になるのが、実際にそこに住んでいる人の意見ですが、なかなか多くの人の意見を聞くことはできません。
そんな中、ARUHIは「住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性」の5つの基準を設定し、膨大なデータをもとに住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定しました。
果たして、住みやすい街ナンバー1に輝いた街はどこなのでしょうか。2017年のランキングと比較してお伝えします。
2017年のランキングをおさらい!
住みたい街と言えば、駅前が綺麗で商業施設が充実し、緑もほどよくあって綺麗な街並みがイメージされますが、住みやすい街が必ずしもこれと一致するとは限りません。
子育て世代が住みやすいと感じる街には、物価が安く子育て支援が充実しているといった要素も重要です。
以前、著者は「子育て世代必見!専門家が選ぶ「本当に住みやすい街ベスト10【関東】」」の中で、2017年に選ばれた住みやすい街をご紹介しましたが、2017年に選ばれた住みやすい街をここで少しおさらいしてみましょう。
本当に住みやすい街大賞2017
※住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性の5つ基準に基づき選定
1位:南阿佐ヶ谷 総合評価:4.58
2位:勝どき 総合評価:4.18
3位:赤羽 総合評価:4.10
4位:三郷中央 総合評価:4.08
5位:戸塚 総合評価:4.03
6位:南千住 総合評価:4.02
7位:大泉学園 総合評価:3.82
8位:千葉ニュータウン 総合評価:3.77
9位:小岩 総合評価:3.76
10位:浮間船渡 総合評価:3.70
交通の利便性が良く、駅前の商業施設が充実していてコスパが良く、緑も程よくあって子育て支援が充実し、教育環境も整っている自治体が選ばれるという結果になりました。
果たしてこの2017年の結果が2019年版ではどう変わったのでしょうか。
2019年1位に輝いたのは・・・!子育て福祉にナンバー1を目指してきたあの街!
それでは早速「本当に住みやすい街大賞2019」の結果を見てみましょう。まずは10位から6位を見てみます。
10位:矢向(JR南武線) 総合評価3.43
9位:小岩(JR総武本線) 総合評価3.68
8位:千葉ニュータウン(京成電鉄成田スカイアクセス) 総合評価3.84
7位:南千住(東京メトロ日比谷線) 総合評価3.87
6位:勝どき(都営地下鉄大江戸線) 総合評価:3.95
「小岩」「千葉ニュータウン」「南千住」は2017年に続き、TOP10にランクインしました。
驚いたのは2017年2位だった「勝どき」が6位に下がっているということ。この2年間で住環境の整備や子育て福祉、教育環境などに力を入れてきた自治体が新たに登場したということになります。
では気になる5位から1位を見てみましょう。
5位:柏の葉キャンパス(首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス) 総合評価:3.96
<選ばれた理由>
- 駅前には大型商業施設と複合施設があり生活に便利
- 国立がんセンターなどの医療機関が充実しており、街ぐるみで市民の健康をサポート
- バリアフリー化が進み、住環境が良好
- 大学のキャンパスが集まり、教育熱心な家庭が集まり、教育の水準が高い
- 官民学の連携で新しい街づくりを進めている
4位:川口(JR東北本線) 総合評価:4.04
<選ばれた理由>
- 都心へのアクセスが良い
- 駅前の商業施設が充実している
- 川口駅西側に3万㎡の公園があるなど緑あふれる潤いのある街
- 浦和や大宮よりコスパが良い
- 文化、教育環境の整備に力を入れ、教育レベルも上がっている