子育て世代は全世代の中で最もマイホームの購入を考える世代です。物価が安くて子育てがしやすく、通勤にも便利な住みやすい街を念頭に購入する物件を選ぶ人が多いでしょうが、買うならやっぱり視野に入れたいのが「資産価値」です。

将来的に売却をすることになっても、賃貸物件として貸すことになっても損をしない物件、つまり資産価値が落ちない物件を選びたいとは誰もが思うはずですが、どんな物件を選べば良いのでしょうか。

そのポイントとなるのが購入する物件の「場所」です。では、どんな街の物件を選べば資産価値が落ちないのでしょうか。

そこで今回は、SUUMOが発表した「資産価値が落ちない街(駅)ランキング2017」を参考に、資産価値の落ちない街をご紹介します。

街の資産価値を見極めるポイント

資産価値を維持しやすい街えらびにおいて注目したいのは「都心へのアクセス」「生活の利便性・住環境」「大規模な再開発」です。

都心へのアクセスは言うまでもなく、交通の便の良さを言いますが、生活の利便性については、駅周辺に商業施設や商店街があり、生活や買い物に便利かどうかということ。また住環境については自然環境を兼ね備えた街であるかどうかということです。

そして大規模な再開発については、駅周辺の再開発に伴う住宅分譲がなされた街かどうかであり、この3つが資産価値を見極めるための大まかな指標となっています。

また、街の資産価値を見極める上でもう1つ注目したいのが「PBR」。PBRとは過去10年間に売り出された新築分譲マンションが中古物件として流通した際の平均価格が、新築分譲時の何倍かを示した数値です。

例えば、新築分譲時の価格が4200万円で、中古流通時が4000万円だったとしたら、

4000万円÷4200万円=PBR 0.95

となります。

PBRは過去の実績をもとに集計したもので、1.00以上の街の資産価値が将来必ず上がるというわけではありませんが、このPBRの数字が大きい街ほど資産価値の高い街の傾向にあると言われています。

ズバリ発表!東京市部の資産価値が落ちない街ランキング

では早速、資産価値が落ちない街のランキングを見てみましょう。ランキングはPBRの数字が大きいほど上位にランクインしています。

  • 1位:三鷹台(京王井の頭線) PBR:1.19
  • 2位:桜街道(多摩市部モノレール) PBR:1.16
  • 3位:狛江(小田急線) PBR:1.05
  • 3位:ひばりヶ丘(西武池袋線) PBR:1.05
  • 3位:三鷹(中央線) PBR:1.05

1位:三鷹台

京王井の頭線、各駅停車の駅だが、2駅先には住みたい街NO.1の吉祥寺があり、渋谷へも乗り換えなしで行けることから、交通アクセスは非常によく、買い物に困ることはありません。

駅周辺も商店が立ち並び、スーパーも充実。近くには自然溢れる井の頭公園があり、静かで落ち着いた街です。