業務スーパー(以下、業スー)は、国産の食材はもちろん、輸入食材も豊富だ。もしみなさんの近所の業スーに、「食材の取扱いが少ない」というときは、クルマでちょっと足をのばして隣町の業スーをのぞいてみよう。
私は埼玉の西南部在住で、クルマで30分圏内に3店舗の業スーがある。
その3店舗だけでも品揃えに特徴があり、なかには生鮮鮮魚やお惣菜、お弁当を扱うお店もある。また、隣接する東京や神奈川、千葉にでかけたときも、業スーの看板を見かければ、吸い寄せられるように入店してしまう。そのたびに、「わ、この商品、見たことない!」という、新しい発見があり、ワクワクする。
どのお店にも言えることは、商品陳列に飾り気がない。コンテナのまま、ダンボールのまま積み上げて販売している。こうして人件費を抑えているからこそ、安く提供できるのだろう。
よく見れば、輸入品を豊富に扱う他の高級食材店・高級スーパーに並んでいる商品も取り扱っていて、100円から数百円安いものもあったりするから、うれしいやら、驚くやら。
前回のウレぴあ総研の記事(【節約】これは便利でマスト! 「酒&業務スーパー」に行ったら絶対買いたい食材&簡単レシピ)を読んでくれた私のまわりのこだわり女子・男子たちは、「業務スーパーにはじつは国産品が豊富なことに驚いた」と感想を寄せてくれた。
また、海外旅行を趣味としている友人たちは、わざわざ写メをしてくれた。
「探していたほしかった輸入食材がGETできたー!」と。
料理のレパートリーを増やしたいとき、多国籍の料理にトライしたりするのは楽しい。そんなとき、業スーの輸入食材は大活躍する。
店内を見渡せば、イタリア、スペイン、オランダ、ベトナム、タイ、台湾、韓国……などの調味料や食材がズラリとが並んでいる。海外旅行のとき食べたアレだ!と、思い出が甦ってワクワクする。
「あ! バリ旅行で何度も食べたエビチップス! ナシゴレン! ミーゴレン! ベトナム屋台で食べたフォー! 台湾で飲んだタピオカティー。韓国屋台のトッポッキやホットック!」
ほとんどが、揚げるだけ、茹でるだけ、解凍するだけ、あたためるだけ! と、調理も簡単で、手軽に本場の海外の味が楽しめるのもありがたい。
今年は梅雨明けが早く、早くも夏本番! 夏こそ辛~いものを、食べたい!
辛いものと一緒に、キンキンに冷えたビールも!
というわけで今回とりあげるのは、韓国食材。業スーの食材を使った簡単おいしいレシピで、暑い夏を乗り切ろう!
※商品価格は、店舗によって違いがあったり、変動したりしている場合があります。
モランボンの韓国料理シリーズ
焼肉用ソースやそのほかの韓国料理用の調味ソースが各社から出ているが、なかでもモランボンのラインナップは、本格的な味が手軽に再現できるとあって、私の周りの韓国ツウたちの評価が高い。お肉と野菜を用意すれば、本場の味が楽しめる。
お肉とニラでつくるチヂミ、お肉とごはんでつくるビビンパ、お肉とお豆腐を加えるだけの豚スントゥブ(やわらか豆腐のチゲ)、お肉とタマネギでつくるプルコギ、お肉とキャベツでつくるタッカルビ(鶏カルビ)、サムゲタン(鶏参湯)、ユッケジャンクッパ、カルビクッパ、コムタンなど。一社でこんなにカバーしちゃってる。
いずれも、他のスーパーより20~30円、もしくはそれ以上安い。
辛ラーメン、たまごを加えてマイルドに
辛ラーメンは、韓国の大手食品会社・農心(ノンシム)から出ている世界的なインスタントラーメンだ。
業務スーパーでは1点ずつ売りで88円。ここに、ゴマ油(マルホン純正ごま油185円)や、すりごま78円、にんにくチップ78円、あさつきをたっぷり、韓国海苔を加えても美味しい。
今から20年近く前、ソウルで初めて辛ラーメンを口にしたときのこと。一口食べて、その辛さに目玉が飛び出そうになった。ひと口で発汗! 辛くてからくて、唇がはれたかと思った。
すると韓国人の友達が、「溶きたまごを入れてごらん」と、教えてくれた。ラーメンのゆであがり、ぐつぐつしたところへ溶きたまごを流し込む。手早くかき混ぜると、辛みがおさえられると同時にコクが出てとても美味しい。業スーでは、ミックス赤玉・たまごが10個128円で買える。
辛いのがお好みの人は、かき混ぜずにたまごとじのようにすれば、辛みはそのままに。たまごがアクセントになる。たまごではなくとろけるスライスチーズを入れてもいい。
実際、韓国の軽食店にはチーズラーメンというメニューがあるくらいだ。業スーなら、JUCOVIA業務用とろけるスライスチーズが185円(15g×15枚入り)で買える。