おなじみの会員制倉庫型店コストコ。店舗もBIG!商品もBIGサイズ!
冷凍保存でたっぷり食材をストックしておきたい人には、うってつけのマーケットだ。本場アメリカはもちろん、国産の食品も手に入る。
筆者は自宅に近い入間倉庫店をよく利用している。全国に店舗があり、扱い商品はだいたい同じだが、店舗ごとに初めて出合う商品を見つけるのも楽しい。
多いときは週に2〜3度通っている。まるで美術館の絵をじっくり観るように、陳列された食材を見つめてきた。いや見つめるだけでなく食べてきた。
なかでも一番注目してきたのが「肉」である。食いしん坊で、大食漢の家庭に育った私が、コストコでいつもリピート買いしている「うまいお肉」を5品紹介したい。
1. コストコデリカで超人気の「ロティサリーチキン」699円。ブラジル産
皮はパリッと香ばしく、中はやわらかくてしっとりジューシ〜! 鶏一羽丸ごとローストチキンが、二度見するぐらいの安さで味わえるとあって人気が高い。
入間倉庫店の店内キッチンでは、ガラス越しに回転式のオーブンでじっくり焼き上げる様子を見ることができる。ズラリと並んだアメ色に焼けた丸鶏たち。
なんというよい眺めだろう。こんがり焼き上がったローストチキンは、電子レンジ加熱OKのトレイにパッケージされ、「トレイが熱くなっております」と笑顔で運ばれてくる。
冷めても美味しいのだが、自宅で上蓋を取り、レンチン(レンジでチン)すれば焼きたての味わいが復活し、4~5人で食べられる堂々のメインディッシュとなる。やはり買ったその日に食べたい。
人数が少ないときは、レッグと半身をそのまま食べ、残り半身をリメイク料理に利用。
ひと通り食べたら、骨を使って鶏ガラスープをとったり、サムゲタン風に料理できたりする。
冷凍保存も可能で、胸肉の部分は繊維を断ち切るようにナイフで1cmほどにスライスすればサンドイッチに。
切り分け方で、グラタン、スパゲティ、カレー、チャーハンなどの具材にも。
また、手で肉の繊維に沿って割けば、棒棒鶏にもなる。クリスマスシーズンには、整理券が配られるほど人気である。
2. プライムビーフ肩ロース焼肉 1400g~1800gのパッケージ 100g 200円前後(円安の影響を受け値段が変動180円~230円ほど)
アメリカンビーフの格付けで、一番ランクの高いのが、「プライム」。
USDA(米国農務省 日本でいう農林水産省)では、アメリカンビーフのクオリティは8つに等級分けされている。
日本に輸入され私たちが目にするアメリカンビーフの代表は、赤身の多い低脂肪の【Select セレクト】、サシも、柔らかさも、味わいもジューシーさも兼ね備えつつ、高品質でリーズナブルな【Choice チョイス】。
赤×青×白でCHOICEと書かれたシールが目印。アメリカンビーフの中では、2番目のグレードである。
コストコではこれまでこのグレードのお肉たちが勢揃いしていたのだが、最近では、さらに上のグレードが目立って登場している。
高級レストランやステーキハウスなどで、食べることができる肉、それが赤×青×金のゴールドのシールが目印の【Prime プライム】だ。
アメリカンビーフのなかでも最高級のグレードであるプライムビーフ。
サシの美しさ、やわらかさ、ジューシーさは格別で、味わいの豊かなことといったらない。
日本のお肉のランクで言えば、最高和牛の「A5ランク」に相当し、いわばアメリカンビーフ界の氷山の一角だ。
アメリカから輸送される間に熟成がすすみ、店頭に並ぶころ最高の食べごろになるという。
焼肉と表記されているが、1切れ160g前後あるので、まさに小振りのステーキ!フライパンを熱し、表面を手早くこんがりと焼きあげるミディアムレアの状態が格別。
お肉好きならわずかな塩だけで肉の旨味に舌鼓を打ちうっとりする。
ひと口大に切って、完全に火を通してもやわらかく、子どもも思わず「おいし~」と笑顔になる。おすすめは、そのまま塩胡椒で。
ガーリックチップやホースラディッシュやマスタードなどを添えても楽しめる。
冷凍で1ヶ月保存が利くので、常備しておけば、突然の来客へのおもてなしになる。
ビーフストロガノフや、ハーブソルトを使い、ミディアムに焼いたあとお刺身のようにナナメにカット。
皿中央に一列に並べ、玉葱すりおろし+ポン酢をまぜたソースを中央1列にかけブロッコリースプラウトなどで飾る薄切りステーキは、パーティーの主役になる。