カムジャタン

カムジャ(ジャガイモ)と豚の背骨肉をじっくり煮込んで辛く味付けした鍋のこと。

背骨肉が入手しにくいので、これを日本で再現するのは難しいが、私は代わりにスペアリブを使って美味しく仕上げたことがある。豚肉の代わりに鶏肉を使ってもいける。

スペアリブを塩コショウして、酒をふり、ソテーしておく。

生姜スライス1片、ニンニクスライス3片を油をしいた鍋で熱し、水2と1/2カップと、牛肉のダシの素(100g88円)、酒、みりん、コチュジャン、味噌を各大さじ3杯分入れ、スープを作る。そこへ焼いた肉と、大きく切ったジャガイモをいれて、グツグツ煮込む。

仕上げに、エゴマ油(160ml 448円)小さじ1で香り付け。

鶏肉で代用する場合は、業スーで買えるピリピリチキン(骨付き鶏肉6本入り298円)を使うと超簡単!

レンチンか湯せんで食べられるレトルト食品なのだが、これがおどろきのおいしさ。

スパイシーで、ガーリックも効いていて、ほんとにチンするだけで立派なおかずになる。お肉がやわらかくて、ほろ~りと骨からはずれる感じ。何度もリピートしている。

フライパンにピリピリチキンを入れ、カップ2杯の水と大きめにカットしたジャガイモと玉ねぎを一緒に煮るだけでよい。好みでエゴマ油、エゴマの葉を加えても◎!

298円でこの美味しさ、たまらない。パパのお酒のつまみにも打ってつけ。

コンククス(豆乳スープの冷やし麺)

イラスト:北山 節子

韓国で初めて食べたとき、衝撃が大きかった麺、コンククス。なんとスープが豆乳なのだ! 栄養価が高く、しかも美味しい。

本来は、一昼夜水に漬けてから茹でた大豆をミキサーにかけたものをスープにするのだが、業スーで売っている成分無調整の豆乳(勇気豆乳無調製187円)を使えば簡単。味付けは、塩のみ。私はコシのあるさぬきうどんで作るのが好きだが、豆乳スープを麺によくからめて食べたい人には素麺がおすすめ。

さぬきうどんを、さっと茹で、ざるにあげ冷水にとっておく。

豆乳を塩で味付け、うどんを高くもって頭が出る程度のスープの量がよい。(飾り付けをするため)

中央に、千切りにしたキュウリを飾り、その上からきな粉や、すりごまをふりかける。

中央に半分に切ったゆでたまごやキムチをのせるとGood!

・冷凍さぬきうどん5食 147円

・有機豆乳 無調整1ℓ187円

・きなこ78円

・すりゴマ78円

・塩

・鶏だしの素 185円

・キュウリ千切り

つけあわせに、辛いキムチを添えれば、最高のアクセントに!

さきいかのコチュジャン炒め

韓国を旅しているとき、大衆食堂でよくペクパン(白飯)を頼んだ。白いごはん+汁物の周りにたくさんのおかず(パンチャン)が並ぶ、いわば日替わり定食だ。

キムチや、ナムル、ジョン、魚の煮付けや、炒め物などが少しずつ盛られるので、ごはんが美味しく食べられる。

そのなかに、大好きで仕方ないおかずがあった。さきいかのコチュジャン炒めだ。醤油、コチュジャンと水飴をつかって、甘辛く炒めたさきいかが大のお気に入りだった。

おかずが食べたくてその大衆食堂には毎日のように通った。1週間ほど通いつめると、厨房からアジュモニ(おばさん)が出てきて、「日本に帰るなら、これをもって行きなさい」と、できあがったばかりのコチュジャン炒めがたくさん入った、ホッカホカのアルミホイルを渡された。

「韓国に来てくれてありがとう。気をつけて帰ってね。またおいで」というあたたかい言葉とともに。そのやさしさに涙がこぼれ、このおかずを食べるたびに、そのときのこと思い出す。

・ゴマ油

・コチュジャン

・ニンニクみじん切り

・赤唐辛子をフライパンにかけ、炒める。

ぬれ布巾でフライパンのあら熱をとる。その後、さきいかを入れて炒める。このとき、水かお酒を少し加えるとやわらかく仕上がる。炒めあがったら、

・水飴

・醤油

・ゴマ

を加える。最後香り付けにゴマ油を少々。

仕上げに白ゴマまをたっぷりかけると美味しい。つやつやの真っ赤なさきいかのコチュジャン炒めは、ほかほかの白いごはんによく合う。

ホットック4枚入り298円

釜山の屋台でよく食べた、日本でいうと「おやき」のようなもの。

日本なら野沢菜やお肉などのお総菜が入っているところだが、韓国ではシナモン、ナッツ、黒砂糖などが入って香ばしく、老若男女が好きなスイーツ系おやきだ。

私は韓国に行ったら、かならずお土産に手づくりホットックのキットを買うくらい好物。これがどうしても食べたくて、東京の大久保で途中下車することもたびたび。

業スーでは、そのホットックが4枚入り冷凍食品として売っている。

フライパンを熱し、こんがり焼くだけ。私は、焼き上げたら半分にカットし、パカッとひらいて、シナモンパウダーやカシューナッツを、さらに増し増しで食べるのが好き。

ムール貝のスープ

韓国の居酒屋さんで大皿のつまみを頼むと、つきだしとしてよく添えられるムール貝のスープ。このスープを飲みながら、お酒をいただけば、二日酔いが軽くなるというウワサも。

コストコ同様、業スーの冷凍ムール貝(500g)にはガーリックバター味がついているが、こちらは味つきではないので塩、ガーリックを加えて、水を加えて煮出せば、韓国居酒屋風ムール貝スープが完成する。

お買い物アドバイザー。1968年、東京生まれ。浦和短期大学卒業後、オンワード樫山入社。新宿伊勢丹のCKカルバンクライン店で売場単位の売上日本1を記録。退社後、「接客」「買い物」「コミュニケーション」のアドバイザーとして執筆、講演を行う。日経MJで2001年4月~2024年3月、接客コラム連載。株式会社キーワード所属。