19. True Love - Anna
ハンスに裏切られたアナが、真実の愛について歌います。
このシーンのハンスが、それまでとても善良であったため、瀕死のアナを目の前にして突然権力に狂ったように見えて、映画よりも怖さを感じました。
誰かに選ばれ、愛されることを心から望んだ少女の、あまりに切ない一曲になっています。
20. Colder by the Minute - Anna, Kristoff, Elsa, Hans, Townspeople
自分が死刑になると知り城から逃げ出すエルサ、エルサを追いかけるハンス、お互いを探すアナとクリストフ。
これまでの曲がマッシュアップされ、主要人物たちが一同に会し、自分の求める者の名前を叫びながら歌います。
ハンスは王になることを望みエルサの名を叫び、クリストフは危険に晒されているアナの名を呼びます。
アナは自分の命を救うため、真実の愛を持つと思われるクリストフを探し、エルサはアレンデールを覆った雪の嵐を鎮めるために、自らの心の内にいる「モンスター」を呼び続けます。
展開は映画版のクライマックスと同じですが、舞台ならではの、たくさんの出演者を使った雪の嵐の演出は圧巻です。
雪と氷に覆われ、視界さえ奪われる真っ白な世界。
求める者の名前をどれだけ叫んでも、手が届くことはありません。
ただひとつわかっているのは、愛は勝つということ。
21. Finale/Let It Go - Company
フィナーレですが、実質映画にはなかった『Let It Go』のリプライズです。
この曲こそ、本当の意味で、エルサとアナにとっての『Let It Go』なんです。
アナという暖かな光のそばで、エルサはもう誰かを傷つけることに怯えなくていい。
美しいエルサの雪と氷の魔法は、ひとりぼっちだったアナの世界に光と愛を与えます。
長く続いた暗く冷たい恐怖は、この姉妹の愛の前に、溶けて消えていくのです。
フィナーレにふさわしい、夜が明けて朝日が昇るような、美しく清々しい曲になっています。
こうしてアレンデールの女王と王女は、いつまでも幸せに暮らしました。
ハッピーリーエバーアフター!!!!