飞龙乘云?? 

ーーはい。“雲を得た龍が、天を翔け昇るように、チャンスを得た人が、盛んに活躍する様子”を表した言葉なんですよ。

確か、“登竜門”のお話をしたときも、“龍”って、いい意味があるって聞きましたね。

ーーそうですね。中国で龍は、“皇帝”の象徴で、権力や強さを表しているんです。建造物の装飾を始め、現在でも様々なデザインで見ることも多いでしょう。ちなみに、その龍の爪に注目すると、龍によって3、4、5本の違いがあることに気づくと思います。

えッ!?

ーー特に、5本の爪をもつ“五爪(ごそう)の龍”は、かつては皇帝に関するもの以外、そして日本でも使うことを許されていなかったのだそうです。それゆえ、日本の古くからある作品の中の龍は、3本爪のものが多いのだとか。

へえーーーーー!!  爪の数が多ければ多いほど、すごい龍ってことですよね。

ーーそうですね。日本の龍は、中国から伝来したものに、もともと日本にあった蛇神信仰が結びついて広まったといわれています。水をつかさどる神として、火災除けや、雨のように仏教の教えを降らすなどの意味で、寺院の天井画に描かれていますね。

初めて知った!! これから超気をつけて見てみよう。自慢げに、人に言っちゃうかもしれない!

…でも、これから勢いづくのかなあ。。。 「勢いがあるね」って言われたことが、過去1回もないんですよ(汗)

バックナンバー