保育園側の対応の限界

ーー「保育園に落ちたい」という問題について、保育士さんから見る改善点は何が挙げられますか?

保育士さん「結論から言いますと、やはり申し込みの時点で何を希望しているのかがわかるようなシステムがあった方が良いと思います。例えば、申し込み書に新しく記入欄を設けたり、申し込みの際に親御さんから現状を聞いておく、など。

現時点では、それぞれの親御さんが抱える問題に対し、保育園側はほとんど対応ができないというのが現状ですから、実際に親御さんと顔を合わせる自治体の方々や、法改正に期待することしかできません」

基本的に、ママたちの入所申し込みに関しては、保育園は直接関与するわけではありません。そのため、保育園側の対応には限界があり、十分にサポートできないというのが現状のようです。

「保育園に落ちたい」の悩みを抱えるママは今後も増える見込み

「保育園に落ちたい」と悩むママは今後も増えることが予想されています。あえて競争率の高い保育園に申し込みをしたり、保育園を辞退することを前提に申し込みをしたりなど、育児休業の延長のためにあらゆる手を使うことでしょう。

こうしたママに対して批判的な意見が挙げられるケースは多いものですが、保育士としては「辞退の続出は避けたいが、こうしたママの気持ちには理解できる」とのことでした。

以前から保育業界は様々な面において改善が必要であると指摘されてきていましたが、法改正に伴い新たな改善点が発生したように思います。

「保育園に落ちたい」「保育園に受かりたい」という、それぞれのママの複雑な問題が解消される日が来ることを願うばかりです。