右も左も分からないスタート

りさお姉さん初年度は、Eテレで『みいつけた! 』のスイちゃん(熊田胡々→野原璃乙)や『えいごであそぼ』(ジェニー・ケボ・モチ→キコ・BO・BEA)の交代が行われた年でもある。

2012年4月2日(月) 朝7:46『みいつけた! 』の放送が始まり、突然容姿が変わったスイちゃんに何も触れないコッシー・サボさんという、ちょっとしたサイコホラーを視聴者は体験した。

8:01『おかあさんといっしょ』の放送がはじまると、だいすけお兄さんが「きょうからおかあさんといっしょに新しいお姉さんが仲間入りします」と、りさお姉さんを紹介。

歌『きみのなまえ』に合わせながら名前を呼ばれ「ハーイ」と返事をするりさお姉さん。

健康的でかわいらしい笑顔にホッとしたのをよく覚えている。

はじめてのパント! は風船。緊張した現役音大学生が子どもと2人でコーナーを行う姿に手に汗握る私と、早速からだを動かして風船をふくらませる我が子、昨日のような7年前の出来事である。

おかあさんといっしょ グッズ 2012年 よしお兄さん8年目 りさお姉さん1年目

「私は7年前右も左も分からない状態で、そして一人での加入でしたので、正直楽しみだなという気持ちもありつつ不安の気持ちの方が強かったなと思います。でもそんな中、たくみお姉さん・だいすけお兄さん・よしお兄さん・ポコポッテイトのみんな、番組のいつも支えてくださっているスタッフの皆さんが温かく迎えてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。」

「子ども達も私のことを本当にすっと受け入れてくれて、本当に幸せなことがあるんだなと思っていました。子ども達と過ごした日々は本当に刺激がいっぱいあって、毎日が楽しくて幸せな時間でした。」

毎回新鮮な気持ち

パント! は、りさお姉さんと収録に来た子どもの2人つくる身体表現のコーナーだ。

子どもたちと接する機会が多いお兄さん・お姉さんたちだが、子どもと1対1で向き合う時間が最も多かったのは、都度子どもと関係を築いてきたりさお姉さんだろう。

「就任させて頂いた時に、スタッフの方から“あなたにとっては収録とかコンサートとかそういったものはルーティンになっていくけれど、スタジオに来てくれる子どもたちは一生に一度のことで、番組を見ている子どもたちもコンサートに来てくれる子どもたちも同じことだよ。だから毎回新鮮な気持ちでね。”と言われたことを覚えています。」

「本当にその通りで、スタジオに来てくれる子どもたちは、本当に一人として同じ子はいなくて。みんな個性が豊かで。私が想像もつかなかったことを、目の前でやってくれたり、いろんな発見をさせてくれました。やっぱり実際に接してみるとこんなに違うんだ、聞いているのと接しているとでは違うんだなというのがよくわかりました。でもそのおかげで子どもたちのおかげで毎回新鮮な気持ちでいられたなと思っています。」