新・体操「からだ☆ダンダン」

NHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長 古屋光昭

体操はかなり初期の頃からございます。ある時期から身体表現のコーナーを設けました。それは体操は集団でやるものに対しまして、身体表現はひとりでやるもの、それでヨガ・新体操・バリダンスなど題材を設けて身体表現をおこなうコーナーと身体表現のお姉さんをつくって参りました。

60周年の改訂作業を進める中、そもそもこれってどうなんだろう、歌だって2人でやっているよね、じゃあ体操も2人ってありだよね、女の子も体操のお姉さんになりたい人もいるかもしれない、体操のお兄さん・体操のお姉さんの2人がコーナーの中で身体表現に近いようなことをやっていく形にするのはどうだろうと考え、体操のお兄さん・お姉さんという形をとることに致しました。

体操のお兄さんは12代目、体操のお姉さんは初代という形になります。

筋肉を披露するまことお兄さんとあづきお姉さん - おかあさんといっしょ 交代記者会見

「からだ☆ダンダン」

作詞:吉田戦車 (漫画家・『伝染るんです。』等)

作曲:小杉保夫 (「お嫁サンバ」「わ~お! 」「あそびたいそう(第2)」等)

監修:内藤久士 (順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 教授)・巣立隆宏

振付:MAIKO (きゃりーぱみゅぱみゅ等)

この体操では、子どもたちにからだを出来るだけ多様に動かす機会を提供します。

日常生活ではあまり体験することのない動きや、現実社会で失われつつある動きも取り入れています。

自分のからだをさわり、感じ、力を入れたり、抜いたり、自分の思うように動かそうとすることで、これからの人生の基盤となるからだの使い方を身に着けてほしいと思います。

毎日の放送を通してこの体操の楽しい歌やポーズに親しむことで、子どもたちが体を動かすことが好きになってほしいと願っています。

監修:内藤久士先生のことば

からだを動かすことは、子どもたちの成長や健康に影響を及ぼします。この体操は、からだを動かすことの楽しさや心地よさを味わうことを基本コンセプトに、からだを動かすことを好きな子どもたちが一人でも多くなることを願ってつくられています。

はじめは少しむずかしい動きでも、繰り返し行うことで必ずうまく出来るようになりますが、このような動きの発達と共に子どもたちは「できた」という達成感を味わい、こころも成長していきます。

この体操が、子どもたちの豊かな個性を育み、からだとこころの日々の成長に役立つものとなれば幸いです。