舞台「ウーマン・イン・ブラック〈黒い服の女〉」の公開舞台稽古が6日、東京都内で行われ、稽古前に出演者の岡田将生と勝村政信が取材に応じた。
英国ホラーの傑作を7年ぶりに上演。物語の登場人物は中年の弁護士キップス(勝村)と若い俳優(岡田)。キップスは自らの呪われた体験を、若い俳優の手助けを得て劇場で語ることで、呪縛から解放されようと試みる。
今回は恐怖を感じさせる舞台ということだが、演者である岡田自身も「今日、照明を当てて通しをやったらめちゃくちゃ怖かった。一瞬ハァ…って声が出ちゃった」と苦笑い。猛暑の中、どれだけ体感温度が下がるかを問われた勝村も「氷点下です。全球凍結、地球全体が凍ってしまうという意味の言葉があるんですが、それに近いものがあると思います」とアピール。
これまでも共演経験があるという2人。勝村は岡田とプライベートでも食事に行く仲と明かし「(相手が)将生君で非常にやりやすかった。過剰なことをせずにとてもシンプルに表現できる。(舞台上で)何もしてなくてもそこに居られる。これは実は勇気のいること。年配のものはどうしてもお客さんに奉仕しようとしてしまうから」と褒めちぎった。
一方の岡田も「舞台での立ち方、しゃべり方など一からアドバイスしてもらい、勉強させてもらった。こんなにいろいろ教えてくれる先輩は初めて」と勝村に感謝し、「この舞台を通じて成長した姿を勝村さんに見てもらいたい」と熱く語った。
さらに、俳優としての岡田について尋ねられた勝村は「もともと素晴らしいので言うことはありません」と真顔でコメント。「うそつきです」と照れ笑いを浮かべる岡田に「本当に。身長もあるし、顔もいいし何も言うことがない」と笑顔で賛辞を重ねた。
舞台は8月7日~30日、都内のPARCO劇場で上演。