――ちなみに、今20歳の子の入り口がX JAPANというのが意外に感じました。ちなみに前から「ヴィジュアル系」というジャンルの存在は知っていたんですか?

かえで:the GazettEは普通にTVで流れてたので知ってましたし、そうそう、私が最初にヴィジュアル系のことが気になったのは09年に配布されたタワレコのV系フリーペーパーなんです。このころはRADWIMPSやBUMP OF CHICKENばっかり聴いてましたけど、なんとなく気になって持って帰ってたみたいで。

かえでさんが深くV系を知りたくなったきっかけのフリーペーパーと雑誌

――中高生の頃って音楽は気になったものはなんでもチェックしちゃうと思うんですよ。

かえで:そんな感じでヴィジュアル系を聞くようになって。友達に詳しい子がいたんで、「SHOXX(音楽専科社)」とかも読むようになり、そこに今の本命になってるバンドが載ってたんです。白黒ページなんですけど。それにビビっときて(笑)、今に至る…って感じです。

――雑誌を買っても好きなアーティストの記事しか読まないっていう人も多いじゃないですか。全部読んだんですか?

かえで:なんかこの頃はとりあえずヴィジュアル系についてたくさん知りたかったから、ぜんぜん知らないバンドのインタビュー記事も全部読んでました。

――まだまだ雑誌の影響力って強いことがわかりますね。では次はさき子さん。

さき子:今年22歳で社会人です。きっかけはですねえ、アニメの『DEATH NOTE』の主題歌…の。

一同:ああ~!NIGHTMARE!

さき子:そうです。その時に、中1だったんですよ。はじめて買ったヴィジュアル系のCDはNIGHTMAREの『the WORLD(06年)』です。ちなみにそれまでは普通にHYとか好きでした。あとWaT。

――たしかに私のまわりでもアニメの『DEATH NOTE』からヴィジュアル系に入った若い人、多いです。

さき子:まわりにも結構いるんですけど。でも、当時は「アニソンからの新規はにわか」みたいに思われたくなくて、あんまり周囲には言ってませんでした(笑)。最近は普通に言うようになりましたけど。

――それまではヴィジュアル系に対してどんなイメージを持ってましたか?

さき子:3つ上の兄がJanne Da Arcが好きだったのもあるし、親がXのCD持ってたんです。

――親御さんが?

さき子:私、出身が館山なんですけど、お父さんがXのTOSHIとYOSHIKIと同じ高校だったんです。

一同:!!

さき子:学年はかぶってないんですけど、お父さんとお母さんが一緒に母校の文化祭行ったらToshlが歌ってた、みたいな。

めんま:すごい時代だ…。

さき子:だから元々家にCDもあったりして。親も別に反対することもなく「そうなの」みたいな。誰にも文句を言われず。