睡眠は「脳」の成長にも欠かせない

睡眠は、身体の発達だけでなく、「脳」の発達にとっても欠かせません。

脳(前頭葉)のシナプス密度は5歳頃までにピークとなり、10歳前後で脳全体の神経ネットワークの形がほぼできあがります。

つまり、記憶や思考、学習など“人間らしさ”にかかわる脳を健全に発達させるには、幼いうちからしっかりと睡眠をとる必要があるということです。

質のよい睡眠を十分にとっているかどうか。それにより脳の発達に違いを生み出してしまう可能性があるのです。

実際、5歳までの時期に寝る時間が遅く、不規則な睡眠をとっている子どもは、知能の発達に遅れがみられるといった報告もあります。

年齢別! 子どもに必要な睡眠時間

日本人の睡眠時間は、世界一短いとも言われます。
そして親世代の睡眠時間の短縮化傾向にともない、子どもの睡眠習慣も悪化し、その影響が懸念されています。

子どもに必要な睡眠時間は、1~3歳頃までは12~14時間、4~5歳で11~13時間、小学生は10~11時間。

中・高生でも8.5~9.25時間の睡眠時間を確保することが望ましいとされます。

しかし、多くの子どもで睡眠が不足しているのが現状です。

睡眠不足と飲酒の影響とを比較した研究によれば、8時間睡眠時と比較して、2時間睡眠が不足すると、作業効率の自己評価は、体重1kgあたり0.54gのアルコール摂取に相当する計算に。

それは血中のアルコール濃度にすると、およそ0.05%。多くの人が “ほろ酔い”状態になるアルコール量です。