しぐさが示す心の距離感
でも、適度なパーソナルスペースが保てない空間や環境では、しぐさに本心が現れます。心理学的に証明されている典型的なしぐさの一部をご紹介しましょう。
関心がある動作
・テーブルで話すときに身を乗り出して話す
→もっと近くで話したい
・立って話すときに「彼のつま先の方向」が自分に向いている
→近づきたい
・よく目が合う
→近づきたい相手を探す
関心がない動作
・話している時に腕を組む
→遠ざかりたい・拒否の意思表示
・目を合わせない、よそを向く
→遠ざかりたい・立ち去りたい
・時計を頻繁に見るような落ち着きのない動作・意味のない相槌
→終わらせたい・立ち去りたい
・座っている位置よりも胴体だけ相手と距離をとる
→遠ざかりたい
(※「→○○」は、無意識の意思を示す)
いかがですか。無意識の動作の中には、適度な距離感(パーソナルスペース)を保ちたいという本能的な意思が現れていたのです。
男女のパーソナルスペースの平均値を比較すると、男性の方が女性よりもパーソナルスペースが大きいというデータもありますので、男性は好意を持ってくれていたのに「彼は私に関心がない」と女性の方が勘違いして諦めてしまうことも多いのです。
だから、気になる彼があなたに関心がありそうなしぐさが見られたのなら、女性が少し積極的に動いた方がうまくいくこともあります。
「もしも勘違いだったら?」と心配な女性も多いでしょうが、気になる彼に対し、他の人より少しだけ親切にしたり、ニコニコしたり、褒めたりするだけでもいいのです。もし彼もあなたに好意を持ってくれていたら、彼から動いてくれるでしょう。変化がなくても、改めて好感を持ってくれる可能性が高まります。