脳の距離感の錯覚を利用して相手とのパーソナルスペースを縮めよう!

相手が逃げられない環境の場合、強引にでもパーソナルスペースに侵入してしまえば、脳が距離感の認識から、「気を許しても良い関係?」と錯覚してしまう可能性が高まることが証明されています。

例えば、満員電車や混雑したエレベーターの中で、窮屈にくっついている環境の中、目が合って互いに苦笑いを交わした相手と別の日に再会した場合、妙に親近感を持つことがあるでしょう。これは、お互いの苦笑いでその時の心境を共有し、脳が混乱して、お互いの距離感から違和感よりも親近感を優先させたからです。

このように、初めは近すぎる距離感に不快感を露わにしたとしても、それを会話や笑顔で緩和してしまえば、脳は実際の距離感を心の距離感と勘違いし、心を許して会話してしまうのです。

「初対面の人にこんなに話してしまった?」と驚きながらも「心を許せる特別な人なんだ」と納得してしまう傾向にあります。これがパーソナルスペースマジックです。

飲み会で、隣の席の女性と意気投合したのがきっかけで、お付き合いが始まるケースが多いのも、「肘が当たる距離感に座っている」(密接距離感)という環境で、楽しい時間を過ごしたことで生じた、パーソナルスペースマジックです。

他にも外的要因で作られた密接距離の環境で、パーソナルマジックが起こる可能性が高まります。

・耳元で内緒話をする
・近い距離で話す
・距離を詰めた環境で座ったときに、敢えて小さな声で話す

但し、広い空間なのに、不自然に密接距離を作ってしまうと、その不自然さから、相手に大きな不信感や警戒心を抱かせてしまいますので気をつけてくださいね。

だから、パーソナルマジックには、“さりげなさ”と“密接距離を作る外的要因”が重要なのです。

まとめ

モテ子・モテ男の多くは、さりげなく密接距離を作る外的要因を演出するテクニックで、パーソナルスペースマジックを“恋のテクニック”のひとつとして上手に取り入れているようです。

そんな高度な恋愛テクニックを持っていな女性でも、パーソナルスペースマジックを利用できます。少し勇気を出して、チャンスを逃さない積極性をもつ努力をしてみるだけで良いのです。環境が許すなら、もう少し勇気を出して、なるべく近づいて、小声で話しかけてみましょう。

パーソナルスペースマジックが成功すれば、あとはあなたの笑顔や気遣いが、彼のハートをつかむ後押しをしてくれますよ。

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。