秋は企業面接で大忙しの季節。今年は、中途採用の面接だけではありません。大企業の新卒の選考活動が8月解禁となって、新卒の採用が秋にずれ込んだために、学生さんの就活も秋本番となりました。

企業面接は、短い時間で如何に自分をアピールできるかにかかっています。ですから、いくら事前準備万端でも、面接官を前に「頭真っ白」では一巻の終わり。全ての準備が水の泡になってしまいます。

そこで今回は、面接でいつもの自分を十二分にアピールできるよう、リラックスして面接に臨む秘訣をご紹介しましょう。

 

前日こそ、よく眠ること!

 

睡眠は、疲労回復だけでなく、脳の記憶を整理し、記憶力アップにもつながります。だから、筆記試験・面接の事前準備の成果を本番で十分に発揮するには、“質の良い睡眠”が大切です。

ですから、来る試験日に備え、寝る間を惜しんで頑張るのは、脳の記憶の整理が十分に行われないので、却って逆効果になってしまうのです。

面接に備えて、面接官の質問を想定し、その回答を事前に文章にし、それを記憶する作業をすると思います。その際の文章作りも、睡眠効果を十分に利用できる朝の方が、夜寝る前よりも内容の深いものが書けるでしょう。

脳は生きていくのに重要な情報ほど、すぐに思い出しやすいように整理する傾向がります。だから記憶が整理された後の方が、より良い文章ができるというわけです。

さらに出来上がった文章を記憶するときに、「この文章が採用に導く最大のアピール!」と念じながら記憶することをお薦めします。

このように、大切な記憶であることを脳に叩き込みながら記憶すれば、脳がこの情報を”大切な記憶”として整理しますので、面接時の面接官の予期せぬ質問に対しても、より良い答えがひらめきやすくなります。

 

「筆記試験や面接の事前準備のための時間は、夜しかとれない!」という方も安心してください。筆記試験や面接に必要なことを記憶するときは、「これが”採用の内定”をもらうための重要なステップ!」と心の中で念じながら記憶しましょう。

すると夜の記憶も、”重要な記憶”として脳に定着し、翌日目覚めたときに、より良い文章がひらめいたり、素敵な思いつきがあることが多いのです。

この朝のひらめきや思いつきが大切です。夜の疲れた思考で思いついたことよりも、記憶の整理がなされて休息を十分にとった冴えた脳のひらめきの方が良いに決まっています。

面接のために作った夜の文章に、朝の思いつきを活かした訂正を加える手間を惜しまなければ、夜の文章も、朝作った文章と同じ効果が得られます。

 

記憶と睡眠の関係について詳しいことは、記事「“寝はじめの90分”が睡眠を制する!「脳と身体の回復力を最大限に引き出す」方法」をご参照ください。