緊張した時いつもの自分を取り戻す秘訣は「スマイル」!?
いくら質の良い睡眠を十分にとったとしても、緊張のあまり頭が真っ白になってしまっては、記憶を取り出すどころか、考えることもできなくなってしまいます。
テニスの松岡修三さんは、現役時代、試合前の緊張を解きほぐし、平常心を取り戻すために、無理矢理にでも笑顔を作っていたそうです。試合前のガチガチに緊張した状態でも、笑顔を作ると落ち着いて前向きな精神状態になれたのだとか。(9月6日放送、テレビ朝日「ナイナイの超一流アスリートの作り方」より)
これは、スマイルによる脳内の反射行動によって、脳内で幸せホルモンが分泌され、それまでの緊張によって既に脳内に分泌されていたストレスホルモンを中和し、緊張というストレス感情が緩和されるからです。
喜怒哀楽という自然に生まれる感情だけでなく、頭でわかっていてもどうにもならない恋による身体行動でさえ、脳内物質の作用によって起こりうることが証明されています。全ての行動は、脳に支配されているのです。
本来、嬉しい気持ち、幸せな気分になると、脳内に幸せホルモンが分泌され、その反射行動として、頬の筋肉がゆるんでスマイルになるのです。
反射行動ですから、先にスマイルになったとしても、脳は嬉しいから笑っているのだと勘違いして、慌てて脳内に幸せホルモンを分泌します。こうして嬉しくなくてもスマイルでリラックスできるわけです。
どんなに笑えないような緊張した状態でも、両手で頬の筋肉を持ち上げ、頑張ってスマイル!。そうすれば、幸せホルモンが分泌されて、自然とリラックスしやすくなります。
(脳の反射行動ついては、記事「運気アップ! 幸せを呼ぶ「福相」になる生活習慣9」の2ページ目からでも詳しく解説しています。)
緊張しすぎてスマイルが難しいときは?
緊張しすぎてスマイルも不可能な場合もあるでしょう。そんなときは、別な方法で脳内に幸せホルモンを分泌させてみましょう。
幸せホルモンが最も分泌されるのは、大好きな人、愛する人から抱きしめてもらった時です。でも、面接前に誰かに抱きしめてもらうのは難しいでしょうから、無心になって自分で自分をギューッと抱きしめてみましょう。
すると、脳が誰かに抱きしめられたのだと勘違いして幸せホルモンを分泌し、愛する人に抱きしめられた時ほどではなくても、少しずつリラックスしていきます。スマイルも作って一層リラックス感を増加させましょう。
効果には個人差がありますが、無心になれれば意外とリラックスに効果大です。
それでも不安思考が先走り、緊張が頂点まで高まってしまった時は、まず脳の不安思考をリセットしなければ脳を勘違いさせることも不可能です。そこで、思考をリセットする新呼吸法をご紹介しましょう。
鼻で軽く息を吸う→おへそと背中がくっつくほど口でゆっくりと長~く息を吐く
この深呼吸を目をつぶって胸に手を当ててゆっくり行うと思考がリセットされていきます。2~3回繰り返すと適当でしょう。こうして、思考をリセットさせてから、脳を勘違いさせる作戦に入るのがお薦めです。
この思考のリセット法は、寝る前に座禅をして練習しておきましょう。いつでもどこでもできるようになると、自分をコントロールしやすくなります。