4年の苦労とは? ツルツル&プルプル麺にこめられた秘密
「『マルちゃん正麺(袋麺)』はお湯で“ゆでる”けれど、カップラーメンはお湯で“もどす”ので、『マルちゃん正麺(袋麺)』の“生麺うまいまま製法”は、カップラーメンには適用できなかった」と話すのは、東洋水産 加工食品事業本部 執行役員 本部長の中山氏。何もかもゼロからの開発は、完成までになんと4年の月日がかかったそうです。
完成にひと役買った新しい技術が「生麺ゆでてうまいまま製法」。あらかじめゆでた麺にお湯を注ぎ、戻すことで、『マルちゃん正麺』らしいツルツル、プルプルの麺になるそう。
「ゆでた麺はなかなか乾燥しないので、ゆでた後、美味しい麺に戻るように設計するのが大変。マイクロサイズの微粒子を配合し、麺の中に細かい穴をつくる“多孔質化”を実現したことで、無事商品が完成した」と中山氏。技術と努力の結晶で完成したのが『マルちゃん正麺 カップ』なのです。
麺だけじゃないこだわり
また今回新発売する『マルちゃん正麺 カップ』の「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」(以上2品は全国発売)「濃厚とろ豚骨」(関西以西限定)は、いずれも鶏ガラ、豚ガラなどを自社工場で炊き出した自家製だしを使用。芳醇こく醤油はうまみの強いスープに仕上げ、香味まろ味噌には香味油を加えるなど、それぞれのこだわりもすごいのです。
具材も、食べ応えのあるチャーシューや、シャキシャキのフリーズドライ野菜など、麺とスープとの相性にこだわり、「昼食や夜食で食べる事が多いカップラーメンですが、夕食に食べても満足出来る商品です」と自信をのぞかせる中山氏。
カップラーメンで贅沢が出来る時代、ラーメン好きの筆者としては待ってました! と言わざるを得ません!
いざ実食! 麺のクオリティは果たして?
というわけで、発表会のおみやげでいただいた商品を、早速食べてみましょう。
ラーメン大好きで、特に醤油ラーメンに目が無い筆者は「芳醇こく醤油」をチョイス。フタをあけると、麺にかやく、液体スープと、具材の焼のりが入っています。丸い形では無い本格チャーシューに、この時点で期待が高まります。
作り方は超簡単。かやくを麺の上にあけ、お湯を入れて5分。その後、液体スープを入れて焼きのりを入れれば完成です。
透き通っているのにコクのありそうな油も混ざり合っていて、この“ザ・醤油ラーメン”なヴィジュアルがたまりません。チャーシューも迫力満点。噛むとジュワっと旨味がしみだします。
そして、肝心の麺。ズルズルッ、ズルズル……。これは……すごい! お湯を注いだだけなのに、あの『マルちゃん正麺(袋麺)』と同じくツルツルプルプルの食感。しかもモチモチとしていて食べ応えも抜群。「これはカップラーメンなのか?!」と思ってしまう、新しい美味しさなのです。
鶏ガラ、豚ガラのだしに煮干しの香りも加わって、洗練されているのにどこか懐かしい様な、何杯でも食べたくなるラーメンです。自宅で食べるなら、コショウを少しだけ加えても相性バッチリ。手軽に作れるカップラーメンなのに、「美味しいラーメンを食べた」という満足感がたまりません。
この美味しさは味わった人にしか分からない、まさに「うそだと思ったら食べてください!(©役所広司さん)」です! コンビニやスーパーでこの黄金のパッケージを見かけたら、手にとって損は無いと保証します。
コクがあってシャキシャキ野菜の「香味まろ味噌」は寒くなってくるこれからの季節にピッタリ。関西以西にお住まいの方は、「濃厚とろ豚骨」のこだわり味も楽しんでくださいね!