すごく昔から、秋元先生に言われている言葉です。初めは“物語を作るって、どういうことかな…? ”って、思っていたんです。

50メートル走をやったときも、すごいコケ方をしたメンバーが何人かいて。“めっちゃ面白いじゃん。超、爪あと残してる!! ”と思ったんです。

ーー運動音痴も、1つの物語になるということですね。

何もなきゃ、やっぱりつまらないだろうと思うんです。まさかの大逆転のような奇跡が起きたり、秋元先生がおっしゃっていた“物語が必要っていうのは、こういうことだったんだなあ”って。改めて、今回の運動会ですごく感じましたね。

“そこで感じるのかよ! ”って、言われちゃうかもしれないですけど。考えていた通りにいくものじゃなくて。。

今年の生誕祭も、“普通の生誕祭”っていう物語じゃない、“そっちの道へ行くの? ”みたいな面白さを仕掛けたいなと思ったんです。

だから前もって、最初の4曲を歌い終わった後の自分のMCで、卒業発表と見せかけて、「卒業しません! 」みたいなことを仕掛けようと考えたり。(第129回)

ーーなるほど! そういうことだったんですね。考えていた通りにいかないからこそ、生まれる物語もあるし、逆にその方が面白かったり、記憶に残ったりする。。 とっても興味深いお話ですね。

本当ですか? ありがとうございます!!

ーーさあ、最後になりましたが、今回も“秋”をテーマにたくさんのお話、ありがとうございました。秋もこれからが本番! おいしいものを食べたり、秋の夜長を楽しんだり、また、次回も色んなお話を聞かせてくださいね! 今回もありがとうございました!

はい! ありがとうございました! 今回の大運動会では秋元先生が言っていたことは、“このことだったのか! ”って、自分の中ですごく納得しました。これから自分も、“何か物語を作らなきゃな”って、それを意識していこうと思っています! それではまた、次の金曜日にお会いしましょうね!  谢谢大家!(皆さん、ありがとう!)

 


【今回のまとめ】
◎中国入門ポイント
佐江ちゃんが今年の秋の宿題として宣言した“読書”。中国では特に“読書の秋”という言葉はありませんが、唐の時代の思想家であり、文学者でもある韩愈の詩の中に、“読書の秋”の由来となったといわれている一節があります。

『符読書城南詩』の一節で、“灯火稍可亲=灯火(とうか)親しむ可(べ)き”は、“涼しくて夜が長くなる秋は、灯火の下で読書や勉強するのによい季節である”という意味を表しています。

“天高く馬肥ゆる秋”のように、涼しくて過ごしやすい、気持ちのよい秋を表す言葉として、この季節の時候の挨拶として用いられています。

◎今回のフレーズ&単語
秋高马肥【qiū gāo mǎ féi】天高く馬肥ゆる秋 ※秋空が高く澄む季節は、馬も肥える季節である。秋の気持ちのよい気候を表す言葉。古くは、“収穫の季節である秋になると、西北から騎馬民族が攻めて来る”という意味で用いられていた。
韩愈【Hán yù】韓愈 ※唐の時代の思想家、文学家。唐代から宋代にかけての著名な文人“唐宋八大家”のうちの1人。
灯火稍可亲 【Dēnghuǒ shāo kěqīn】灯火(とうか)親しむ可(べ)き ※韓愈の『符読書城南詩』の一節。涼しくて夜が長くなる秋は、灯火の下で読書や勉強するのによい季節。

*本文中の赤字は、中国語です。
*)中国語の表記は、上海(大陸)で使われている簡体字を使用しています。また【 】内には、中国語の発音表記として漢語拼音(ピンイン)を記しています。

撮影:山田大輔 スタイリング:山本隆司  ヘア&メイク:間篠美歩(NICOLASHKA)

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

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