全世界でヒットしたあの曲はインドテイスト!

――そうそう、eelicaさんは最近かなりK-POPもお好きですよね。違いは感じますか?

eelica「日本で調べようとすると、インド音楽は、作曲者とか歌っている人の情報はかなり意識的に探さないと出てこないんです。どの映画で使われているか、ぐらいまではすぐわかるんですけど。

でも、K-POPは、音楽番組の動画がすぐに見られたり、歌っているアイドルについていろいろ情報が出てきたり…。海外に売り込むことをすごく考えているなって思うんです。」

――なるほど、外国からの情報のアクセスのしやすさに違いがあるということでしょうか。

eelica「だから、個人的に気になっているのは、インドの方々は、インド映画や音楽を、外国にどれだけ売り込む意思があるんだろう?っていうことですね。

韓国は国内だけだとマーケット規模的にも厳しいから、外国に売り込むことを織り込み済みで作っている気がするんです。そこをどう考えているのか…国内市場が大きいから、あまり外国に売り込む必要がないんですかね?」

――ううん、どうなんでしょう。インドは大きい国で、国内にたくさんの言語があって、言語ごとに映画シーンも多様なんですよね。その交流自体でかなりエネルギーを使うのかな、とも思いますし、世界中のインド系移民の方々がそれぞれの国で映画を見る、っていうのもあるから、既に世界中に広がっている可能性もありそうですね。

eelica「そうそう、インドテイストを取り入れて世界中でクラブヒットした曲があるんですよ! Major Lazer & DJ Snake 『Lean On (feat. MØ)』っていう曲が、かなりインドっぽいテイストにしてるんです。しっかりインドの振付師の方を使っていて、振付ビデオまでアップされてて。」

――おお、これは知らなかった!インド音楽と欧米のR&Bシーンとのリンクということで言うと、Akonが「RaOne」の『Chammak Challo』を歌ったのが有名だと思うんですが、こういう流れもあるんですね。

eelica「踊れる曲っていう意味では、インドの音楽はかなりそのままでもイケるんですよね。私はまだマサラ上映(上映中に立ちあがってダンスしたりクラッカーを鳴らしたりしてもOKな鑑賞スタイル)を体験したことがないから、そういうのを体験したらまた変わるのかもしれないです。」

――うーん、これからインド発エンターテイメントの楽しみ方がまだまだ開拓できそうですね!今回はありがとうございました!

eelica「ありがとうございました!」