インタビュー4 飛田美希子さん(IFFJ事務局)
では最後に、ディープなインド映画ファンの方にもお話をうかがってみましょう。IFFJの事務局でボランティアスタッフを務める飛田さんは、ご自身も15年以上のインド映画ファン。大好きな作品たちのDVD・BDをご持参いただき、熱い思いを語っていただきました!
――飛田さんのインド映画歴を教えてください。
飛田「1998年に日本公開された「ムトゥ踊るマハラジャ」でインド映画を初めて見たんです。当時はワイドショーでも紹介されているぐらいの人気でしたね。まずビックリしたんです、これまでこんな映画見たことなかった!と思って。」
――おお、自分も「ムトゥ」でインド映画を知ったので嬉しいです!
飛田「ラジニカーントが人気になり彼が出演するタミル語の映画や、その他ヒンディー語の映画が何本か公開されて「DDLJラブゲット大作戦」という映画でシャールク・カーン(ボリウッドの大スター“三大カーン”の一人「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」など)を知りました。
何年かするとブームが下火になりほとんど公開されなくなってしまったのですが、2012年の「ロボット」あたりからまた公開されるようになって、どんどんインド映画熱が加速しました。
――飛田さんのお気に入りのインド映画は何ですか?
飛田「私のベスト1は、シャールク・カーン主演の「家族の四季」です。オールスターキャストの大河ドラマで、親の決めた縁談に逆らって自分の好きな女性と結婚した事で勘当され、一度は壊れた家族の絆を弟が取り戻そうと奮闘するお話です。
この映画、2001年にインドに旅行して現地の映画館で見たんです。英語字幕もないから言っていることはよくわからなかったけど、シャールクや他の俳優さんの表情(とくに目)、音楽と歌、そしてダンスで彼の気持ちがひしひしと伝わってきて…もうとにかく切ないんです!
喜びや哀しみ、笑いやドキドキ・ワクワクが詰まっていて、文字通りのマサラ・ムービーです。ダンス・衣装・セットも絢爛豪華。
他にも「恋する輪廻」「マダム・イン・ニューヨーク」、「PK」「バードシャー テルグの皇帝」(テルグ映画のスターNTR Jr主演)等も大好きです。