「ウウッ! ウワゥッ!! ヤバーい!! 」って、言っちゃうんです。キュンキュンするから! それをひとりで言ってるのって、恥ずかしいじゃないですか。隣にまりやんぬとか、誰かがいたら、「今の、ヤバくない?? 」って言えるけど。

映画はそう思うんですが、でも、舞台は“1人で行きたい”って思うんですよね。

ーーなるほど。その違いはどこにあるんでしょう?

舞台を観るのは、1人がいいってすごく思う。舞台は“生もの”だからかな。自分が観た回は、そこにいた人しか観られないじゃないですか。どんなに同じことをやっている舞台でも、毎日多少変わっているところがあるし。

それを「私が行った回は、あの場面、こう言ってたよ」って、後で話すのはいいんだけど。。 舞台には、映画にはない休憩時間があって、他の人と一緒にいると、“どうやって時間をつぶせばいいんだろう…”って、思っちゃったり。

結構、気を使っちゃいます。一幕が終わるまでは、“あの人、すごかったな”って、出演している“人”に対して感想を抱いちゃうから。それが、一緒に行った人と意見が合わないと、やっぱり…、ね。

ーー佐江ちゃんのように、舞台にも立つ側の人間として観るのと、純粋な観客として観るのとでは、また、見方も違うのでしょうね。

バックナンバー