寒い冬は身体を温め、ポカポカになりたいですよね。でも、その瞬間は温まった気になっても、実はポカポカを維持する効果が無いものや、温め過ぎて冷え症を悪化させてしまったりすることもあるのです。
そこで今回は、冬の温まりすぎにまつわる危険をご紹介しましょう。
「胃が温まっても身体は温まらない」って知ってる?
「温かい飲み物は、身体を芯から温めてくれる!」と思いがちです。確かに身体を芯から温めてくれる飲み物もありますが、あまり効果のない飲み物もあるのです。
ポカポカ効果を持続できないホットドリンク
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緑茶
緑茶に含まれるタンニンは、疲れをとってくれる成分として有名ですが、血液の原料である鉄分の吸収を妨げる効果がありますので、血流を良くして身体を温める邪魔になります。しかし、緑茶に含まれるタンニンは疲れを癒します。また、タンニンは、カフェインと結びついて、カフェインの作用を小さくします。
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カフェインを含むホットドリンク
カフェインは交感神経を活発にさせるので、人によっては、血流を悪くさせてしまうこともあります。また、利尿作用もありますので、内臓を冷やし、冷えにつながります。さらに、身体の調子が悪い時や疲労ぎみのときは、カフェインの影響を強く受ける傾向がありますので気をつけましょう。
<例外>
紅茶
コーヒー以上にカフェインを多く含みますが、発酵させた茶葉が身体を温めてくれます。
コーヒー
胃液分泌・血流促進効果もありますので、飲み方を工夫すれば身体温め効果もあります。
ほうじ茶
カフェイン含有量が少ないので、血流の流れを良くする働きのあるピラジン効果の方が強力で、身体を温めてくれます。
また、ほうじ茶には、タンニンもほとんど含まれていません。 -
ミントティー
ミントは、身体を温める効果もありますが、発汗作用も強いので、冬は発汗作用によって却って身体を冷やしてしまうこともあります。 -
アルコール
発酵させた飲み物ですから、アルコールは血流を良くし、身体を温める効果が高いのですが、利尿作用があり発汗作用も強いので、内臓の冷えや発汗によって身体を冷やしてしまいます。
また、利尿・発汗作用で体内の水分バランスが崩れてむくみが生じ、身体をむくませます。むくみの水分は冷えを悪化させます。
<対策>
辛い物や漬物、塩辛いものは、発酵力によって身体を温める作用がありますので、アルコールのおつまみとして一緒に食べると、アルコールの冷えを緩和できます。