暑い日が増えてきましたね。熱中症に注意が必要なのは、大人も子どもも共通。

水分補給などを意識する必要がありますが、首里先生によると、子どもの水分補給は、特に注意が必要だと話します。

首里京子先生(以下、首里)「子どもは大人と比べると、身体の水分調整機能が未熟で、水分が早く身体の外に出ていってしまいます。

また子どもにとって、水分は代謝を活発にしたり、体温調整の役割を果たしたりもしています。子どもには特に意識して水分補給をさせてあげる必要があります」

ママの不安を解消!子どもの水分補給のQ&A

子どもの水分補給は、とっても大事。でも、いざ飲ませようとすると、素朴な疑問も出てきます。首里先生にお答えいただきました。

--子どもは大人より多く水分補給が必要という噂がありますが、本当ですか?

首里「体重あたりの必要な水分量は子どものほうが多いのですが、必要な水分量の絶対量は大人のほうが上です。

ですので、子どもに、大人より多く飲ませるというのは間違っています。子どもにはこまめに飲ませる習慣づけをしてほしいと思います」

--あまり飲ませ過ぎると、すぐにトイレに行きたがるから、特におでかけ時には飲ませたくないのですが……。

首里「一気に飲ませるとトイレに行きたくなりますので、2、3口くらいをこまめにあげてみてください。

外出時は水分を持ち歩き、こまめにとらせるようにしてください」

--水の飲み過ぎで病気になったりしませんか?

首里「腎臓の機能に問題ないかぎり、人間の体は、水分過剰の場合はおしっこや汗で体外に出すようにつくられています。そんなに心配はいりません」

--夏に冷たいものを飲ませすぎると体が冷えて風邪を引きそうで心配。子に飲ませるドリンクの適温はどのくらいですか?

首里「常温でも問題ありません。とても暑い日や炎天下で外にいるなどのときは少し冷たいものでも構いません」

--子どもの水分補給に理想的な飲み物はどんなものですか?

首里「カフェインや糖分の入っていないお茶がよいですね。

汗やおしっこでミネラルが出ていってしまうので、お水よりは、ミネラル分が含まれているお茶がよいと思います」