アラサー女子の皆様、毎日お疲れ様です。「第二の思春期」と言われることもあるこの年代……。何かと大変ですよね。同年代の友人にも違いが歴然とあらわれてきますし、身体にもジワジワと変化があらわれ始めます。恋愛も仕事も大変なのに、実家に帰れば「結婚はまだ?」の一言が待っている……。

その上、職場の人間関係にまで気を配り、おしゃれや恋を頑張る女子って、筆者は本当にえらいなあ! と思います。今回は、そんなアラサー女子を優しく励ましてくれる、心と身体にジワジワ効く、ビタミン剤のような素敵な小説を5冊、ご紹介いたします!

お疲れ女子必見!ランジェリーショップを舞台にした、胸キュン必須のラブコメディ!

『フィッターXの異常な愛情』(蛭田亜紗子/小学館)

・「生理不順」
・「20歳のころと比べて5キロ以上太った」
・「少なくともここ2年は恋人がいない」
・「夕食はいつも夜8時以降」
・「脚を組むくせがある」

突然ですが、上のリストを見て、ドキッとされた方はいませんか?

……もし一つでもあてはまるものがあったら、ぜひ読んで頂きたいのが『フィッターXの異常な愛情』(蛭田亜紗子/小学館)という小説です。

この物語の主人公は、広告代理店に勤める32歳の國枝颯子(くにえださつこ)。
上のリストが全て当てはまってしまう女性です。

14歳の春から29歳の冬まで15年間付き合った恋人と別れ、落ち込みつつも、仕事に全力で取り組む優秀なキャリアウーマンでもあります。

そんな颯子はある日、うっかりノーブラで出勤してしまいます!
大事な取引先に向かう途中に気がついた彼女は、慌てて雑居ビルで営業するランジェリーショップに駆け込むのですが、そこにいたのは、モデル立ちした長身の若い男……!なんと、男性のランジェリーフィッターだと言うのです。

彼の名前は伊佐治耀(いさじよう)。驚く颯子を制して、黙々と彼女のブラのフィッティングを始め、生活習慣の悪さをズバズバと指摘します。

伊佐治は、正しい下着選びや着用方法を伝え、颯子はその出来事をきっかけに、今まで無頓着だった生活習慣や生き方を少しずつ見直すようになるのですが……!? というお話です。

男性のフィッター・伊佐治の“ランジェリーの魔法”は素晴らしく、颯子をはじめ、女性も男性も様々な立場の人々が、新たな一歩を踏み出すきっかけを作っていました。「下着一つ見直すことで、こんなに自分に自信が持てるようになるなんて!」 と、読後思わずランジェリーショップに駆け込みたくなる物語です。

恋も仕事も、最高のハッピーエンドが描かれています!