――音楽シーンでも、ファッションシーンでも、リバイバルがブームです。今の若い人が80年代のものをアレンジすることについては、どう思いますか?

早見「最近、原宿を歩いていたら、きれいな原色のブルーのワンピースに、ピンクのストッキングをはいている背の高い女の子がいて、なんか80年代っぽいなと思いました。すごくかわいかったですね。30年前のファッションがひと回りして戻ってきているんだけれど、少し形が変わっていて、より洗練されていると思います。二回りくらい昔の芸能界ではみんながつけまつげをしていて、今また、長いつけまつげが流行している。面白いですね」

――80年代の音楽でオススメの曲は?

早見「私は山下達郎さんの『RIDE ON TIME』('80年)。もうキラキラしていて、大好きなんです」

香坂「私は、小林明子さんの『恋におちて』('85年)かな。この曲も小林さんが作曲しているけれど、自分で曲を作るアーティストが増えてきた時代でしたね。尾崎亜美さんだったり、竹内まりやさんだったり、それまでの歌謡曲とは少し違う、モダンでオシャレな音楽も出てきて」

早見「大滝詠一さんとか、あみんさんとか。安全地帯もカッコよかったなあ」

――そういう時代から、90年代になると雰囲気が変わりました。

早見「やっぱり『ジュリアナ東京』のイメージが強いです。バブルの後期で“ワンレン・ボディコン”が流行りました」
香坂「実はジュリアナ東京って行ったことない」
早見「私は派手に遊んでいたわけではないんだけれど、ジュリアナには行きましたね。“派手できれいなお姉さんたちが踊ってる!”というイメージです(笑)」