子どもが絵本に興味を持ちだしたので、読むことを教えたいけれど早すぎるかしら?

子どもが3,4歳だと読み書きなんて早すぎると思われがちですが、アメリカの研究で、幼児は大人が思う以上に、文字を理解しているという研究結果があります。

今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、読むことを教える時期について、アメリカの研究をもとにお話します。

ワシントン大学児童発達心理学の研究

ワシントン大学の研究者達は、幼児が文字をどの程度理解できるかについて研究しました。幼児が絵を理解できることはわかりますが、はたして文字を理解することもできるのかどうか、興味津々ですよね。

研究者達は、まだ一度も読み書きについての正式なレッスンを受けたことのない、3歳から5歳までの幼児114人を対象に調査を行いました。

調査方法は、子ども達にまず、dog ()のような簡単な単語の文字を見せ、大きな声で読みあげます。

次に、dogの文字を見せながら、犬の人形を見せ、試しにpuppy (子犬)と言ってみると、多くの子ども達が間違いを指摘したのです。

人形ではなく絵を使って選択させても、同じような結果だったそうです。

この結果から、幼児は読むことはできなくても、特定の意味を持つ文字を理解できるのではないかと言うのです。

そして、研究者達は、この調査方法は、幼児に読むことを教え始めていいかどうかの目安になると言います。