泉平は天保10(1839)年に横浜で創業した。
以来、店の伝統の味を守り続けてきたそうだ。
泉平のいなりあげがあれば、いつでも好きなときにいなり寿司を味わえる。
「寿司飯なんて作ったことがない」という人でも大丈夫。
甘辛く煮込んだいなりあげ8枚のほか、調合酢が入っている。
ご飯を炊いたら、まだ温かいうちに調合酢をふりかけ、寿司飯を作ればいい。
団扇であおぎながら、手早くしゃもじで切るように混ぜる。
人肌程度に冷めれば、寿司飯のできあがり。
いなりあげは袋のまま、お湯に数分漬けて温める。
袋から出したら、いなりあげを開き、寿司飯を詰める。
泉平では、いなりあげをそのまま1枚使った、長いいなり寿司をすすめているが、
拙宅では半分に切ることにしている。
森田家で初めてご馳走になったいなり寿司がそうだったからだ。
半分に切ったいなりあげにご飯をつめると、昔懐かしい三角形のお稲荷さんになる。
寿司飯をつめたら、すぐに食べたいのをぐっとこらえ、しばらく寝かせておく。
いなりあげの甘辛い汁が、寿司飯にしみこむのを待つのだ。
コクのある甘辛い汁と寿司飯が渾然となり、さらにおいしくなる。
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