家電、どこで買いますか? いつ買いますか?

同じ系列の家電量販店であっても、店によって価格差、値引き率の異なりがあります。たとえば、ヤマダ電機でも渋谷と池袋は違いますし、ビックカメラの有楽町と新宿では違います。ましてや郊外の店となると大きく価格差が生じることがあります。

大きな違いは、近くに競合店があるか、ないかです。近くに競合店があれば、客のほうは二つの店を行き来しながら値段交渉ができるので当然のことです。また、大型店や本店には在庫が多い商品が集まりやすい傾向があるので、お買い得商品も出やすいのです。

また、実際に購入をしたいのであれば、夕刻以降に店を訪れるのが得策です。タイムセールが行われているというのもありますが、大抵の売り場ではノルマを設けているので、ノルマに達していない売り場は、多少無理な価格交渉に応じても売ってしまいたいという事情があるのです。それが決算期の日曜であればなおさらです。

さらに、天候が悪い日であればノルマに達していない売り場が多いので狙い目です。筆者の場合、9月末雨の日曜に、定価42万円、販売価格32万円のマッサージチェアを結局24万円で購入した経験があります。これはネットの最安値より3万円安い価格でした。

家電量販店のポイント、有効活用していますか?

家電量販店では基本的に、ポイントカードがあります。ネットショップと比べて値段が高い商品でも、ポイント還元の分を換算するとお得な買い物ができることがあるので、筆者も重宝しています。ポイントにはいくつかの特徴がありますので、よりお得なポイントの活用法を考えてみましょう。

まず基本的にポイントを使って買い物をするときは、ポイントはつきません。まぁ、当たり前のことです。ですから基本的にポイントがつかない商品、少ない商品を購入することをおススメします。たとえば、ポイント20%還元の商品より10%の商品を、ポイント10%の商品より3%の商品を購入するほうが有益なのです。

その応用として、さらに有効な使い方があります。まずポイントはできるだけ溜めること。できれば5万円以上は溜めておきたいです。溜めたポイントは、高価な商品を購入するときに使います。

高価な買い物をするときは、大抵の方が値引き交渉をすると思いますが、この時「ポイントはつけなくてよいので、どこまで現金値引きできますか?」と聞いてみましょう。大物家電の場合はポイントがつくよりもかなり低い価格を引き出すことができるはずです。

筆者の場合は、9万8,000円+ポイント10%が限界だったパソコンが、9万円ちょうどポイントなしになりました。そこで、9万円分すべてをポイントで支払ったのです。この支払方法のポイントは、支払いの段階までポイントが溜まっていることを、店員に伝えないことです。セコイと思われるかもしれませんが、もっとも有効なポイントの使い方です。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。