実は税金ってかなり引かれている
会社員をしていると、実際の収入と手取りの違いには驚かされます。何よりキツいのは社会保険料で健康保険、厚生年金保険、介護保険(40歳以上)、雇用保険などが引かれます。全部を足すと14%以上にもなります(会社によって若干の差がある)。
さらに引かれるのが所得税や住民税です。おおむね10~15%くらいは年収から引かれていると思います(年収が低い人は低く、年収が高い人は負担割合が高くなる)。
そのうえ、銀行預金についた利息や投資で得た収益については20%が引かれます。超低金利でもそのうち20%を引いていきますし、がんばって投資で儲かっても20%が引かれるしくみです。
しかし!
もしも、もしもですよ。この税金という制約を合法的に逃れる術があるとしたらどうでしょうか。
そんな制度があるなら、使わなくちゃもったいないですよね。
今回は「税金を合法的に逃れられるお金の増やし方」をご紹介します。
入口から出口まで「無税」でお金を増やせる!?
あなたがもし、ふたつの条件を守ることができれば、あなたのお金は入り口から出口まで税金を引かれず増やすことができます。すなわち、「60歳まで解約しない」「毎月ちょっとずつコツコツ積み立てる」という条件です。
制度の名前は「確定拠出年金」といいます。国の年金水準が下がっていく中、自分で頑張る人のために非課税を認めているしくみです。会社の退職金制度として導入されている人が約540万人、個人で任意で入っている人が約25万人います。
特にメリットがあるのが自分のお金を自分で確定拠出年金に入れる場合です。何せ、自分の老後のためにお金を入金するだけで、所得税、住民税を回避できます。そのお金は自分名義の口座にあるので全額を将来自分が使えるのに非課税です。これほどお得な話はありません。
確定拠出年金は運用で得られた利益についてもすべて非課税です。なので何度売り買いしようとも完全にすべてを手元に残すことができます。投資が難しいという人は確定拠出年金の中にも定期預金がありますから安全に増やすこともできます。こちらも利息は非課税です。
60歳以降に受け取るしくみですが、このとき少しだけ税金を引かれる可能性があります。しかしほとんど無税でもらえるか、実際の課税額は少額にとどまります。
簡単にいえば、「入り口から出口まで合法的に非課税でお金を増やせる」しくみが確定拠出年金なのです。