子どもにとっては待ちに待った夏休み!
親にとっては、長い休みをどう過ごそうか、頭を悩ませるところかもしれませんね。
まずは絵本で、夏休みにしたいあんなこと、こんなこと、体験してみてはいかがでしょうか。絵本のなかには、いつになっても変わらない夏もあれば、懐かしさを感じさせる夏もあります。
夏を満喫したくなる夏休み絵本6選、どうぞお楽しみください。
ぐりとぐらのかいすいよく
昔も今も大人気、ロングセラー、ぐりとぐらシリーズの海水浴版です。
夏といえば、海! ですが、今の子どもたちにとって、海で泳ぐ機会ってあまりないのではないでしょうか。プールとちがって、急に深くなったり、底が見えなかったり、ちょっとこわい感じがしますよね。
ぐりとぐらが波打ち際で遊んでいると、沖の方から瓶が流れてきます。拾ってみると、中に手紙。その手紙に書いてあったのは…とちょっぴりサスペンス風な始まりなのですが、海辺の描写に松林が描かれていたりして、なんとも日本的でノスタルジック。
読んであげるなら4歳から。
はじめてのキャンプ
「はじめてのおつかい」の林明子さんが文章と絵を描いています。幼年童話なので、少し厚い本なのですが、読み聞かせなら4歳くらいから大丈夫でしょう。
林明子さんといえば、子どもの表情をリアルに描く絵本が有名ですが、色を抑えた、イラストっぽいタッチの挿し絵もなかなか味わいがあります。
こちらは夏と言えば、山! そう、キャンプです。なほちゃんは、近所の大きい子たちと一緒のキャンプにまぜてもらうことにしました。さて、なほちゃんは無事に帰ってこられるでしょうか。
キャンプならではのハラハラドキドキを、なほちゃんと一緒に乗り越えてくださいね。
夏とおとうとと
こちらはごく普通の夏休みの一日を描いた『夏とおとうとと』には、「弟を一緒に連れていかないと遊びに行っちゃダメ」とママに言われたおにいちゃんが出てきます。
しぶしぶ弟を連れて、虫取りに出かけるのですが、ひとりだったらズンズン行けるのに、弟がいるとなかなか先に進めません。「はやくこいよ」と言ったり、「もっとはなれてあるけよ」と言ったり、おにいちゃんも勝手なのはご愛敬。
森に入ると、おにいちゃんは弟そっちのけで虫取りに夢中になってしまいます。ふと気づくと弟がいない!
おにいちゃんの汗だくの様子と、見つかってもケロリとしている弟の対比がほほえましい、“きょうだいあるある”な夏休み絵本です。