早くも広がる第2弾の展望

三船「もう一度また別の場所でもやってみたい!」

太川「ホントかよ!」

三船「アハハハハ。今ちょっと目が泳ぎましたけど。太川さんと蛭子さんのタッグだからなりたつこの充実した旅。だからこそ忘れられない旅になるし」

太川「知り合いがこのあいだブラジルに行ってきたけど、結構バスありましたよって言うの(笑)。イヤだよって。どうせまた映画やるとしたらヨーロッパがいいよね、どう?」

蛭子「東南アジアがいいかな。シンガポールとかね」

三船「カジノがあるほうがいいんですよね?」

蛭子「(小声で)シンガポールはちょっとあるんですよ(笑)」

太川「そういえば蛭子さん、オーストラリアがいいって言ってたじゃん」

蛭子「あ、オーストラリアがいいね。バスもあるでしょ」

太川「バスはあるよ。このあいだ、行ってきた」

三船「じゃあ、オーストラリアいいじゃないですか」

蛭子「うーーん」

三船「行きたいんじゃないの?(笑)」

太川「さっきの取材では言ってたことが、どうして『うーーん』ってなるの!?(笑)」

蛭子「オーストラリアって真ん中は砂漠だからバス通ってないと思うから、海沿いだけになっちゃう。海沿いだけで面白いかな?」

太川「……もういいや(笑)」

三船「こんなやりとりが、3泊4日(笑)」
(「そろそろお時間です」の声)

太川「これで終わっちゃったよ! 大丈夫?(笑)」

まさに「こんなやりとり」が全編を包み込むユルくて過酷なローカル路線バス乗り継ぎの旅は番組ファンならずとも必見だ。

78年生まれ。福島県在住。テレビっ子。ライター。著書に『タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か』(イースト・プレス)、『有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか』、『コントに捧げた内村光良の怒り』(ともにコア新書)がある。ブログ