2月28日に赤坂ブリッツでのワンマンライブを控えているJin-Machine。今回はドラミ(Dr)担当のルーベラ・木村・カエレさんのインタビューです。
――Jin-Machineに加入してからどのくらいになりますか?
木村:たしか5年くらいですね。最初はあっつさんから「Jin-Machineのドラムが抜けるからサポートとして手伝ってくれないか」と頼まれたのかな?入る前からバンドのことは知ってて、まぁ色んなところで言ってるんですけど「絶対このバンドには入らない」と思ってました(笑)。
――木村さんは元々ヴィジュアル系はやっていたわけではないんですよね。
木村:むしろちょっとヴィジュアル系を敬遠してたくらいですね。その中でも何故か特にJin-Machineは絶対嫌だって思っていて(笑)。
――ヴィジュアル系って呼ばれる中でもかなり極端な位置にいますしね。
木村:ヴィジュアル系っていうのはキチッとして、カッコつけてっていうイメージだったんです。世代的にもLUNA SEAさんとかを聴いてた時代の人なんで。カッコつけなきゃいけないのかなって思ってたのにJin-Machineのライヴは……(笑)。「なんだこの人達は!?」って思ってましたね。
――ひもりさんや水月さんも最初に見た時は同じことをおっしゃってました。
木村:たぶん皆そう思ってますよ(笑)。
――その後加入してから長続きしているのも面白いですね(笑)。Jin-Machineに入ってみて、実際続けていく内に見方が変わったことはありますか。
木村:今まで持ってた概念を覆したというのはありますね。元々ロックやメタルの畑の人だったので、クールにキメるのが舞台人だと思ってたんです。
別にお笑いを否定してるとかじゃなくて。お笑いはお笑いで、バンドはバンドっていうのは思ってたんですけど、それを融合することもできるんだっていうのはやってみて思いましたね。その上で「やるからには演奏面がヘタクソだって絶対言わせねぇぞこの野郎」っていうのは常に思っています(笑)。
――面白いことをやってるから低く…低くと言うとおかしいですけど「あぁ、ちょっとヴィジュアル系の中でも違うのね」みたいな感じに受け取られることはあると思うんです。
木村:イロモノというか「ちゃんと演奏してないじゃん」って言われるのは絶対イヤなんですよね。
――Jin-Machineの音楽的な部分はひもりさんと木村さんが核だと思うんです。
木村:核というか、音楽に関して共通する感覚はやっぱり持ってるのが、多分僕とひもり君だと思います。例えばレコーディングとかでもなにか問題が起きた時に、お互いに別にしなくても「どうしたらいいのか」というのは、瞬時にお互いが分かるので、こっちが言わなくても、あっちが僕に言わなくても全部修正してすぐ直せるし……。
音のMIXも含めて、「いいポイント」に関しては同じところが見えてるから。「これいいね」っていうのがシンクロすることは結構ありますね。
――阿吽の呼吸的な。
木村:それでわかってくれて作ってくれるし(笑)。
――昔からそうなんですか?
木村:そうですね。多分デモの段階である程度のイメージが掴めていると思いますが、デモで収まりきらない部分のイメージも阿吽の呼吸になってるんだと思えてます。