だから今回、10年かけてやっとご褒美としてもらえている気がしたんです。自分でやってきたことを、

“見てくれている人は、見てくれているんだな”

って思えて。それを推されているのか、そうじゃないのかと言ったら、推されてるのかもしれないけど。でも、選抜の中で目立っていたのかといったら、3列目の端にいて全然目立ってなかったと思うし。

それをチャンスにできていなかったのが悔しくて、上海へ行った現状もあったりしたから。私の言葉が伝わりづらいのかなっていうのもあったとは思います。

たかみな(AKB48チームA高橋みなみ)は、“努力は必ず報われる”ことを証明する言ってました。でも私は、たかみなとは違う言葉を皆に贈るとしたら、“見てくれている人は、見てくれているよ”って、後輩たちに伝えたいと思ってるんです。

48グループを見ていてくれている人がきっといて、どこかで“あの子はいいんだよ”って、言ってくれている可能性もあります。それが卒業後の自分の仕事につながってくる可能性もありますから。

私は特別に努力をしてきたわけじゃなかったけど、でも、ちゃんと言われたことを素直にやっている。それだけで“見てくれている人は、見てくれているんだ”って思いました。

ーー二期生の10周年記念公演ができるということも、色々な方が佐江ちゃんの気持ちをすごく汲んだ結果で、すごいことなんだなって思います。

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