「ファンは彼女、コンサートはデート」

中島のすごいところは、これらの発言が面白おかしさを狙ったものではなく本気なところ。それは2015年の初ソロコンサートであらためて証明された。

“ファンは彼女”、“コンサートはデート”と言う設定で最初から最後まで会場のすべてのファンをお姫様のようにエスコートし、最後は涙まで流した彼の本気に、それまで“ラブホリ芸”とその言動を微笑ましく(生暖かく?)見守っていた大人の女性たちまでもが“ケンティーワールド”にKO! “中島健人の彼女気分”を、気持ちよく楽しんでいた。彼は大人も騙せるアイドルとして、しっかりその世界を作り上げ、確立させているのだ。

©「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会 ©マキノ講談社

“ポエマー”としての才能も発揮

中島のワードセンスは、彼の作詞した曲の歌詞からも味わうことができる。ポエマーとしても知られる中島は、これまでに8曲ほどのソロ曲を自ら作詞。2013年発売「バィバィDuバィ〜See you again〜/A MY GIRL FRIEND」初回限定版に収録されたポップでラブリーな「CANDY〜Can U be my BABY〜」では、曲の途中にファンが「LOVE KENTY(ラブ ケンティー)」と叫ぶコールを取り入れて大人気に。

2015年発売「Sexy Power3」に収録された「ディア ハイヒール」では大人の女性に憧れる切ない恋を熱唱。その世界観の振り幅が大きく、毎回新たな魅力で驚かせてくれる。

今年2月24日に発売されたばかりのアルバム「Welcome to Sexy Zone」に収録された「Mr.Jealousy」は、「黒崎くん〜」撮影期間中に歌詞を書いたということもあり、「オマエのせいさ!」など、ちょっぴり上から目線で強気な男の嫉妬が表現された曲に。映画とあわせてチェックしてみてほしい。